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人生五周目、もうキレていい?
天正十一年四月。
賤ヶ岳の戦いで羽柴秀吉に敗れた柴田勝家は、北ノ庄城に戻り体制を立て直そうとしていた。
そして、北ノ庄城で秀吉軍を迎え討つのだが、あえなく敗北。
落城の前に、勝家の妻 お市の方は娘たちを城から出るように告げた。
「お茶々、お初とお江を連れて城から出るのです。まだ十六の其方に酷な事を言うが……。
浅井長政の長女である其方が、浅井の家長じゃ…。
後は頼みます……。浅井の血、絶やすでないぞ。」
母に縋り、泣き喚く妹たちを引き、乳母と数人の侍に護られながら、北ノ庄城を脱出した。
小高い丘から見えるのは、燃え落ちる城。
泣き震える妹たちを抱き締めながら、茶々はそれを見つめることしか出来なかった。
……またこの光景だよ。
……おい、何度目だよ?この流れ?
……五度目だよっっ!!
なんで!?なにがダメだったん!?
茶々の中で沸々と、怒りが湧いて来た。
「………またかぁぁーーー!!!ど畜生がぁぁぁーーーっっ!!どれが正解なんだよぉぉぉーーー!!!
つか、また私が背負うんかぁぁぁーーー!!もうええやろぉぉぉおおおおーーー!!」
突然、雄叫びを上げた茶々に、妹のお初とお江は勿論、乳母や地侍たちも口を開けてポカン、とするしかなかった。




