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君にアイスラテ

寡黙な私の雄弁な心が、君の良いところをまくし立てるのを、私はただじっと目を開いて受け止める。


百の言葉が私の脳を埋めつくしても唇は耳をふさいだまま何の音も通さない。

手のひらに滲ませた汗は冷たいペットボトルの結露と混ざり、一つの液体に溶け合っていく。


私の黒い感情に、君の心が飲まれてしまわないだろうか。


足音のリズムに合わせて楽しげに弾む髪の一時を、私が止めて曇らせはしないだろうか。


君の仕草が一々私の心を泡立てるものだから、知らず知らずに乾いた喉が誤魔化すようにゴクリと鳴った。


私の苦味を包みきれない、やわらかな甘い君の香りも、私の全身には行き渡らない。


君に私は合わないんだね。


私では君を台無しにしてしまうんだね。


他の誰かと混ざりあう君の姿なんて考えたくもないけれど、私は一人でもやっていけるから。

いつか私が君を忘れた時にでも、今度は私が君に贈るよ。


私がいつも決まって同じ自販機の、同じボタンを押すのを知ってる君なら笑って受け取ってくれるだろう。


こんな寒い1日なのに、いつものように涼しげな君に。

ただ一杯の幸福を。



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