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見難い火傷の子  作者: 清風
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霧が晴れた

霧が晴れた…

足下から遠くへ視界が広がっていった。

何処だここ…見渡す限りの草原。なにも無い。

見知らぬ土地。何処へ向かえば帰れる?

なにも無い。誰も居ない。人を呼んでみる。

おーい誰かー。返事が無い。どうやらとんでもないところへ来てしまったようだ。霧の中歩いたししては、

見渡す限りの草原ほど歩いた覚えが無い。

今なら異世界転生ものアニメを思い浮かべるものだが…

当時としては精々神隠しが発想限界。

悩んでいても仕方がないので、歩くことにした。


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