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見難い火傷の子  作者: 清風
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ゴレムさんはゴーレム技師

ゴレムさんはゴーレム技師

サンドーメ産まれサンドーメ育ちのサンドッ子だ。

ゴレムさんがゴーレムに興味をもったのは、

名前が似ているからと、子供の頃読んだ絵本に出てくるゴーレムがかっこ良かったからだった。

ゴーレムの勉強は親が買ってくれた

「ゴーレムの全て」

「ゴーレムの歴史」

「ゴブリンでも判るゴーレム」

だ。

とにかく夢中になって読んだ。

おかげでサンドーメではゴーレムハカセと呼ばれるようになった。

割と裕福だった家庭だったが父母が死んで天涯孤独となった。

心がぽっかりになった喪失感に浸っているとき

ゴーレムヨンドの話を聞いた。

街を守るゴーレム、見てみたくて仕方なくなった。

しかし、街道には盗賊が出るという。

引っ越しをしたいが不安になってギルド長に相談した。

それなら護衛依頼を出せば良いんじゃね?…と。

で、必要事項を書いて護衛依頼を出した。

しばらくして依頼を受けてくれる冒険者が現れた。

5歳児のパーティだった。

不安になってギルド長に確認すると凄腕パーティだという。

それならと依頼を頼んだ。

その結果は想像以上だった。

5歳児とは思えない活躍。

必要によって格子台車を作る器用さ。

世に中にはこんな5歳児たちが居るんだと思った。

波瀾万丈の引っ越しの旅。

爆煙パーティのお陰で無事ゴーレムヨンドについた。

完了報告書にサインをして爆煙パーティと別れた。

次に商人ギルドに向かった。

馬車は商人ギルドに預けて物件探し。

色々見たが、ゴーレム工場近くが割とよかったので契約した。

荷物を家に運んで、いよいよゴーレム工場に就職だ。

筆記試験は簡単だった。

実技試験はちょっと難航した。

面接ではゴーレム愛を語った。

無事合格をもらえて明日から出勤となった。

勤務中、ワイバーン来襲警報が鳴った。

いよいよゴーレムが戦う姿が見られるのかとワクワクしていた。

すると早くも討伐完了の知らせが…

聞くとあの爆煙の手柄らしい。

ガックシorzの姿で打ちひしがれるゴレムさんであった。

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