1:不登校だって娯楽が欲しい!
俺は七海星和
中学生2年で自宅警備員。まあ不登校ってやつだね。学校に行ってないからって楽なわけじゃない。確かに勉強は人よりしてない。まあただ…
「暇だああああああ!」
暇なんだよね。もちろん学校に行ってないのにゲームやらネットなど昼間許されるはずもなく。ゲーム三昧で部屋に引きこもってるアニメみたいな不登校はリアルだといないと思うんだ。うん。少なくとも俺は違う。悲しいことに。やることないんだよな。テレビは見尽くして飽きた、電子機器は全て許されない、友達と遊びたいけど友達は学校なんだよね。偉すぎるだろ。
散歩にでも行ってくるか。ついでにコンビニでジュースと昼飯買ってこよ。
マンションのエレベーターで1階に行き外に出ると風が心地よく吹いていた。散歩日和ってやつだ。まあ運動は苦手なのだが。
コンビニまでは徒歩3分。寄り道もしない。あれ?本当に散歩なのか怪しいけどまあ良しとしよう。
夜
ふと時計を見る。23時半を過ぎていた。日付が変わる前に寝ると決めているので大人しく寝る支度をする。不登校は昼夜逆転の人がほとんどとか思われがちだけど実際は俺のようにまあまあ規則正しい奴もいる。まあそんなどーでも良いことは置いておいて眠りにつこう。おやすみ〜
「起きてください?」
ん?もう朝…?
「起きてくださいってば!」
その声を聞き目を覚ます。え?女の子の声?俺は1人っ子だし親は出かけている時間。第1こんな可愛らしい声はしていない。
「あ、やーっと起きましたね。」
がばっと起き上がる。
「…は?」
状況が理解できない。記憶が正しければここは俺の部屋でベッドで寝ていたはず。だが僕が今見ている景色はどうだ。周りはなんだ?空?雲の上みたいな所。しかもベッドは消え、おまけに紫髪でショートヘアの美少女が俺の顔を覗き込んでいる。
「夢か。おやすみ。」
「ちょおっっと待ったああ!」
「夢じゃないです!現実です!起きてください!」
・・・?
「まあ。普通そういう反応しますよねー…とりあえず長話になるのでお茶でもどーぞ」
そういって少女は俺に缶のお茶を渡してくる。
こういうのって普通缶じゃないのでは??というかロイヤルミルクティーだし。好きだからいいけど。
「んで、まあ。簡単に言うと間違って私が間違えてあなたを殺してしまいまして…」
「はあああああああああああ!?」
「いやすみませんね本当に。」
すみませんねで済まないんですけど!?
「説明を求めます。」
「しょーがないですねー…」
「まず自己紹介から。あなたは確か七海星和さんでしたっけ?」
「あ、はい。」
なんで名前知ってんだ?って言っても間違えて俺を殺せるくらいの力があるなら普通なのか?
「私は凛音。1柱って言ってもわかりませんよね…簡単に言うと1番偉い神様です!」
「…そんな偉い神が間違って下界の人間殺しちゃだめでしょ!」
「まあまあ。こちらとしてもいろいろあるんですよ~…」
なんだよいろいろって。目泳ぎすぎです。
「いやあまりにも変化がない魂だったので整理の時に死んでると思って魂抜いちゃったんですよね…」
悪かったな変化もなにもなくつまらない男子中学生で。
「はー…んで凛音様?俺はこの先どうなるんです?」
「安心してください。もちろん証拠隠滅…じゃなくて申し訳ないので生き返らせますよ」
今証拠隠滅って言ったよな??まあでも生き返らせてくれるのはありがたいか。といっても生きてて特別楽しいわけでもないけどね。
「1つ聞きたいことが。」
?なんだろ
「このままもとにいた世界に戻って楽しいですか?」
「う…」
正直に言うと、そんなに楽しくない。イベントって言ったらおかしいけど変化がなにもないし。進路とかいう怖いお話も中2だと出てきてしまう。こちとら勉強なんてできないのに。やりたいこともない。夢はあるっちゃあるけど厳しい世界であきらめてる。友達も…まあいるはいるけどなあ。って感じで誰がどう見ても楽しい人生とは言い難い。
「聞いてどうするんですか…」
「いやいや。私も腐っても神なんですよ。」
自覚あるんだ
「今失礼なこと考えましたね?」
「スミマセン」
そんなに顔に出るのか俺
「元の世界が嫌なら別の世界って路線を用意しますけどどうしますか?」
「は!?」
「それくらいはしますよ。」
うーん…このまま元の世界に行くよりワンチャンス賭けてみるか。
「じゃあ元と違う世界でお願いします!」
「はいよ~」
と言って凛音様はなにか資料を取り出した。(出現させた)てかそんな軽くていいのか?
「さて。行く世界の紹介をちょこっと。」
「どんなところなんです?」
「中世ヨーロッパくらいの発展途上世界。」
「君にわかりやすく言うとファンタジー世界です。」




