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不老不死な魔王×勇者の異世界転生生活  作者: 冬野 冷
第一章 転生<脱ニートを目指して・・・・・・>
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第11話 お友達を紹介しましょう

 草原から走って街をかこむに帰ってきたルディウスとアルディスとクロ。







「う~ん。久しぶりだね、こんなに動いたの。」

「そうだな。これで今の俺たちの能力が分かったな。」

「うんうん。転生する直前までの魔力とか、体力とか・・・その他もろもろを今の自分に引き継がせたのに、能力が下がってて。思うように動けなくて結構焦ったよ。」

「たぶん、転生してからの4年間、何もしてなかったのが原因だ。」

「はぁ、はぁ、げっほげっほ・・・・・・何でお2人は・・・あんな長距離を走ってげほっ・・・るんですか、はぁ、ゴホッゴホッ・・・・・・。」

「「体力づくりのため。」」


彼らがクロに乗って帰らなかったのは、彼らの体力づくりのためである。クロも人化したまま彼らの後を走った。ここで大事なのは草原から彼らの屋敷までの距離とたどり着くまでの時間だ。距離は50㎞、かかった時間はおよそ5分。そう。彼らは1分間に10㎞走ったのだ。ちなみに、彼らは魔法での身体能力の強化などは一切していない。


クロはいきなりとんでもない速さで走り始めたルディウスとアルディスについていくために魔法の身体能力強化の魔法を使い、本気で走った。人化した状態でも、ドラゴン時と変わらない能力を発揮炊きるクロが息切れをし、今にも倒れてしまいそうな様子からそのすさまじさが分かる。哀れ、クロ。


「クロ、君はあんまり話さないでね。」

「はぁ、はぁ。な、何故ですか。」

「君は記憶喪失の状態でこの街にいたってことにするから。ルディ、魔法で変化させれる?」

「できるぞ。」

「じゃあ、お願い・・・・・・。服と見た目もそれっぽくした方がいいかも・・・・・・。服をぼろぼろで汚れた布にして、違う違うだぼだぼでいかにも大人が着古した服のおさがりですって感じの・・・・・・靴はペラペラのサンダルで・・・・・・髪をぼさぼさで長く・・・・・・前髪も伸ばして顔の半分を隠して・・・・・・。うん。これでいいよ。」

「注文多すぎ。」

「だって、記憶喪失の設定なんだよ。記憶喪失の子供が新品の服着て身だしなみ整えてたら、おかしいでしょ。」

「確かに・・・・・・。」

「あの、前が見えにくいんですけど・・・・・・。」

「「我慢して。」」

「はい・・・・・・。」

「話すときは~・・・・・・こんな・・・感じ、で・・・・・・ひとこと、ひとこと・・・おどおど、してる、かんじ、で・・・・・・。」

「えぇっと・・・・・・こう・・・で、すか?。」

「おぉ。結構上手だな。」

「うんうん。それは最初だけで、少しずつ元の口調に戻していこう。」

「は、い・・・・・・。」

「じゃあ行こうか。」







「ただいまー。」

「帰ったよー。」

「・・・・・・。」

「「「「「お帰りなさいませ、ルディウス様、アルディス様。」」」」」

「お帰りなさいませ。そちらの方は・・・・・・。」

「お友達だよ。」

「父上にも紹介したくって。」

「しかし・・・・・・。」


《う~ん、会わせたくなさそうだね。》

《まあ、こんないかにもな子供じゃあな・・・・・・ダークドラゴンだけど。》

《わゎ!何ですかこれ。ルディウス様とアルディス様の声が、頭に直接聞こえてくるんですけど。》

《念話の魔法だよ。周りに誰かいる場合、基本こっちで話してるんだ~。》

《で、どうする?このままじゃ、屋敷にあがらせてくれそうにないぞ。》


アルディスは少し考えて案を出す。


《必殺技を使う。》

《必殺技?》

《あぁ。あれを使うのか。俺は嫌なんだが。》

《あの、何しようとしてるんですか?》

《大丈夫大丈夫。メイドさんが何人か倒れるだけだから。》

《ちょっ!それダメでしょ!》

《そうだぞ、やるんだったら全員倒すんだ。》

《いや、それも違いますよね!》

《おぉ。じゃあ、奥義その5を使う?》

《いやだめだ。それを使ったら全員逃げるだろ。》

《ほんと何しようとしてるんですか?》

《使うんなら秘奥義2だ。》

《そうだね。それにしよう。》

《あの、僕の声聞こえてないんですか・・・・・・。》

《聞こえてるよ~。無視いてたら反応が面白くって。》

《ひどいですよ。》

《秘奥義使うのはやめないけど。》

《えっ!!ちょっ待っ。》

《よし、やるぞ!》

《ああ。さっさとすまそう。》


「「ダメ?」」


そう言って、若い執事を見上げるルディウスとアルディス。ここでポイントになるの上目遣いで目を潤ませることだ。少し首をかしげて、お願いポーズをするとなお良し。それを見た周りのメイドが数人倒れる。かろうじて倒れなかった者も鼻を押さえてうずくまる。指の間から赤いものが流れているが気にしてはいけない。その秘奥義をまじかで直視した執事もただでは済まない。顔を赤らめてその場にうずくまる。


「い・・・・・・いいですよ。」


執事は白旗を上げた。執事たちは瀕死状態である。


「「ありがとう!」」


満面の笑みを浮かべてお礼を言うルディウスとアルディス。この時のポイントは頬を少し赤くして、恋人と接するときのような甘さを含ませること。そうするとかろうじて生き残っていたものも倒れる。


「「「ぐはっ!!」」」


執事とメイドは、地に倒れ伏した。


《安らかに眠ってください。死んでないけど。》

《迷わず天国に行ってください。死んでないけど。》

《・・・・・・。》

《どうしたの、クロ。》

《・・・・・・鼻血が出そうです。》


 ルディウスとアルディスの秘奥義は二次被害も出してしまった。







 父・ロージェスと母・ティアラーゼの元までやって来たルディウスとアルディスは現在進行形でロージェスと腹の探り合いをしていた。ちなみに、クロは侍従たちの手で風呂に入れられている。


「ルディ、アル。あの子は君たちのお友達なんだよね。」

「そーですよ?」

「本当ですよ、父上。」

「あの子は人族ではないだろう?」

「そーなんです?」

「人族ではないのですか?」



ルディウスとアルディスは表情には出してないが、結構苦戦していた。少しでもボロを出してしまえば、情報を取られてしまうので気が気でない。実のところ、こんなに苦戦するとは思っていなかったのだ。ルディウスとアルディスのは、ロージェスとティアラーゼに友達ができたと報告をし、その子の身寄りがないとさりげなく情報を漏らし、自分たちの執事にしてもらう予定だった。しかし、彼らがロージェスにクロのことを話し、誘導しようとしても上手くいかない。むしろ、主導権を握られそうになってしまう。ロージェスは優秀すぎたのだ。ルディウスとアルディスは持ち前の演技力と話術で何とか応戦しているのだ。

ロージェスがクロが魔物であることに気づいたのは、魔力の質が魔物―それもドラゴンの物に近い―と同じだったからだろうとルディウスとアルディスは予想する。それなりに魔法の心得があるものなら、魔力の質からどんな生物か予想できるものが多い。特に魔法に優れている者なら、どこにどんな生物がいるか探知することもできる。実際ロージェス自身、魔法をそれなりに使えるようだ。


「あの子とは、どこで出会ったんだい?」

「街の中ですって、さっきから何回も言ってるっじゃないですか。」

「詳しく教えてほしいんだよ。」

「えぇと、家と家の間の暗いところ。」

「路地裏かい?」

「「そう!それです!」」


一方、ロージェスも苦戦していた。この屋敷にどの種族でもない―ドラゴンに似た魔力の者が入ってきたので確認すればルディウスとアルディスの友達だという。これは何か裏があると思い、自分の元にやって来たルディウスとアルディスに探りをいれているのだが・・・・・・なかなか決定的な情報が得られない。この2人は何か知っていると自分の感が告げているが、本当に何か知っているのかと疑ってしまう。


 そんな親子の腹の探り合いに終わりを告げたのは母ティアラーゼの空気を読まない天然発言だった。


「ねえ、ルディ、アル。あの子の名前は何というの?」

「・・・・・・ティア。」

「あら、どうしたの?」

「いや、何でもないよ。うん。」

 ロージェスは興がそがれたという風に頭を振り、昔から可愛らしい妻に温かい視線を向けた。ティアラーゼはキョトンとした表情で首を傾げた。







元魔王と元勇者は、ロージェスからの追及から逃れることができ、息を吐いたのだった。







ティアラーゼは天然でふわふわしてます。ロージェスはそんなティアラーゼが大好きなのです。

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