予想以上
鉄壁…その筋肉を見た途端この言葉が脳裏に浮かんだ。一眼見てわかる腹筋6LDK。はち切れそうな大腿筋。爆弾が詰まっているかのような上腕二頭筋。そう、そこからどう見ても…
「ボディビルの選手やん…」
みなさんも想像してほしい…目の前にクソデカマッチョマンが上半身裸、下はレギンス、片手に剣を持った状態を…
「ハッハッハー!ボディビル?そんなものはどうでもいい!さぁ!遠慮なくかかってきてもらおうか!」
そういうと、マンハッタンは斬りかかろうとアルトに向かって走り出した。そのスピードはアルトからすればルーゼで慣れているため、遅く感じるレベルであった。
(これ…避けて背中切ったら終わりじゃね?)
そう思ったアルトはその思考どうりに動く。突っ込んできたマンハッタンを右ステップで回避し、背中に向かって思い切り剣を振るった。アルトはこれで終わったと思った。だが…
カキーン!
という、いかにも金属同士がぶつかったような音が鳴った。その瞬間、アルトは自分の耳を疑った。それもそのはず。普通ならない音が聞こえたのだから。
「驚いたか?これが俺の最強の肉体よ!」
マンハッタンは弾かれて隙だらけのアルトの腹部に思いっきり振りかぶって右ストレート。
「ゴハァ!」
その勢いで後ろの壁まで吹っ飛ばされ、背中を強打したアルト。口の中が吹っ飛ばされた衝撃で切れてしまい、血の味がする。
(これは思った以上に…やばいかもしれん)




