56/78
強制参加
「うん…久しぶりなのは良いとしてよぉ…このいかにも最重要人物的な扱いはなんなんだ?」
頭を抱えながらアルトは質問する。なにしろ少ししか会ってなくて、会話も少ししかしていないのにいきなり城への拉致。頭が痛くなるのも当然である。
「え?…うーん、気分だね」
「おい」
「嘘!嘘!冗談だって!正直な話、正式に招待する理由がなかったからこうして強引な方法でやるしかなかったんだよ」
ごめんね!っという感じで謝られた。アルトは「それは良いとして…」と、間を空けてからどうしても聴きたかったことをぶつける。
「お前、あの時はめちゃくちゃクールなキャラだったのになんで今はこんな天真爛漫キャラなんだよ」
それもそのはずだ。だってあの時、めっちゃかっこよかったのだから。
「あー…あれねぇ、私戦闘になるとあんな感じになるんだ。二重人格?ってやつかな」
「いや、二重人格にしてもギャップありすぎだろ…」
本当に二重人格か怪しいレベルである。
「ってゆーか私が呼んだのは、君にこれを渡したかったの!」
そういって猫耳少女は一枚の紙を投げてきた。
そこにはこう書いてあった。
『5年に一度のフェスティバル!今回の王者は誰だ!』
「なぁ…まさかとは思うが…」
猫耳少女はニヤリと笑みを浮かべるとこう言った。
「アルト!このお祭り!強制参加よ!」
「…勘弁してくれ」




