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田中さんはイケメン

 田中さんがイケメンごっこを始めた。

「なにそれ?」

「フッフッフ、僕は格好いいんだ」

「あらら」

「ほら、顎くい」

「さては昨日のイケメンの仕草特集を見たな!」



 イケメンなのは良いけど、台詞がなぁ。

「イケメンはそんなこと言わないよ?」

「いいや! わた、ぼ、僕は格好いいから良いんだもん!」

「あらら」

「クックック。歯向かうと僕の封印された左目を解放してしまうよ?」

「イケメンより中学二年生っぽいね」



 イケメンらしく壁ドン。

「わっ」

「顔が真っ赤だぜ?」

「はわわ」

「フフフ!どうこのイケメン具合!」

(おっぱいが近いんだけど!) 



 イケメンっぽく眼鏡をかける。

「何で眼鏡?」

「知的に見えると思って」

「あらら」

「でも、借りた眼鏡は度が強くて無理~」

「さては佐藤のか」



 田中さんは飽きたもとい、諦めたらしい。

「田中さんは田中さんらしくが一番さ」

「そうかな~」

「そうだよ」

「子供っぽいって言われたくないの」

「そんなことないさ」

「でも」

「僕はいつも通りの田中さんが、その、格好いいと思うな」

最後まで読んでいただきありがとうございます!

次回もまたお会いできるよう頑張ります!

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