たまには激闘な日も
さて、田中さんがストロングビッグアイスクリームに挑む。
「田中さん、失礼します。 もし負けるということがあると、これは『勝負は時の運』という言葉で済まないことになりますが」
「食べる前に負けること考える馬鹿いるかよ!」
「あべし!」
「わ、ビックリしたよきーちゃん!」
「へっ、すまねぇな。でもこれで元気出たか?」
「うん!ありがとう!」
「トホホ」
店長さんがやって来た。
「ガハハハ!田中のラーメン屋の娘!今度は負けねぇぞ!」
「え、何か因縁でもあったの?」
「ん(田中さんが潰してきた食べ放題の店は、全部この店長さんの店よ)」
「へー」
「店長さん!今度も勝たせてもらうわ!」
「ガハハハ!今度こそ勝って、嫁と祝いをするんだ!」
「ん(負けフラグビンビンね)」
「あえてどっちかは聞かないよ」
さて、ストロングビッグアイスクリームが運ばれる。
「この威容、まるで富士山を彷彿とさせる巨大なアイスの山!」
「そして、トッピングされているのはビターチョコ、ホワイトチョコ、さらにコーン、ホイップクリーム、チョコクリーム。へへっ、流石のあたしでも気後れするぜ」
「ん(糖尿病志願者の御用達ね)」
「田中さん大丈夫?」
「大丈夫!私は食べても太らないから!」
「そういう意味じゃないけど、また一部分が大きくなりそうだな~(笑)」
「それじゃあ!時間制限は二時間!すべて食べきればこの店のメニューが永遠に無料!負ければ3万円をいただく!恨みっこなしの一回勝負!胃袋との相談は十分か!?大丈夫!問題ないなら、アイスクリームファイト、レディーゴー!」
「何か色々とまずくないですか!?」
開始と同時に、田中さんはスプーンを手に取り、アイスに襲いかかる!
「凄い、普通なら冷たいアイスに敢然と立ち向かっている」
「田中は食べると決めたら温度を気にしない鋼の舌を持っている」
「ん(鋼なら温度に弱そうだけどね)」
「そういえばそうだな」
「う、うるせぇ!黙ってろ!」
開始から既30分、田中さんのペースは止まらない。
「もう4合目か、田中さん凄いな」
「ぐぬぬぬ!」
「あらら、店長さん顔色悪い」
「しかし、やつの快進撃はここまでだ!」
「え?」
田中さんの手が止まった。
「え、どうしたの田中さん!?」
「ガハハハ!説明してやろう!」
「あ、お願いします」
「やつが食べている部分には、カカオ95%のチョコレートクリームを使っている!」
「そうなんですか?」
「ガハハハ!奴は苦いものが嫌いだということはわかっている!食べられるはずがない!」
高笑いして勝利を確信している店長さんだが、田中さんの手がまた、いや、前よりも早くなった。
「た、田中さん!」
「スゲー!田中のスピードが上がったぞ!」
「な、なにぃ!?どういうことだ!」
「ん(説明しましょう)」
「お、今度は佐藤が説明役か」
佐藤の説明によると、
「ん(田中さんはそれまで甘いアイスばかり食べていた。いくら田中さんでも、甘いものを大量に食べるには限界がある、でもそこに苦いチョコクリームがあった。つまり)」
「お口直しか!」
「ん(そう、お陰でもう9合目)」
「あぁ、そんな馬鹿な!」
「いっけー!田中!」
「頑張って田中さん!」
「ん(田中さんファイト)」
決着。
「田中さんの勝ち!所要時間は1時間24分!!」
「ふぅー、お腹冷えちゃったな~」
「早速頼めば?勝ったんだからさ」
「そうだね!店長さんおねがいします!」
「僕たちがいるので、店が潰れるほど食べないようにしますから」
「かたじけねぇ!」
その後、僕たちは店長さんが運んでくる料理を食べた。あんまり食べようとする田中さんを押さえるのは大変だったけど、楽しかったね。
「田中さん、あんまり食べてお店潰しちゃ悪いよ」
「えー」
「えーじゃありません。いい?少しは自重しなさい」
「わかった、腹八分目ぐらいにしとく」
「八分目がどのくらいなのか」
最後まで読んでいただきありがとうございます!とりあえず、田中さんと店長さんは頑張りました(笑)!二人の激闘を見守っていただき、改めてありがとうございます!
では、そろそら。また次回お会いできるよう頑張ります!それでは!




