田中さんと、佐藤
僕はちょっとしか出ません
田中は猫が好きみたい。
「それでね、その野良猫ちゃんがねー」
「ん(私は動物苦手ね)」
「ニャンニャンってして可愛いの」
「ん(あんたの方が可愛いわね)」
「猫って良いよね~」
田中は読書が苦手らしい。
「本って読んでたら眠くなるの。でも佐藤さんは本好きなんだよね、どうして?」
「ん(好きだから)」
「もー、ちゃんと喋ってー」
「ん(読解力がつけばわかるわよ)」
「あ、笑った!絶対意地悪なこと考えてる!」
田中は、巨乳だ。
「きゃっ、どうしたの佐藤さん?」
「ん(背は伸びないのに何でここはこんなに育つのかしら)」
「も~!佐藤さんセクハラだよ~」
「ん(ええい腹立つ!)」
「やめんか佐藤」
面倒な奴が来た。
「まったく。同性だからってうらやまけしからんだろ、変わって欲しいくらいだ」
「ん(欲望がただ漏れね)」
「あっ」
「さ、最低っ」
「ち、違うんだよ田中さん!今のはジョークというか何というか」
私はこっそり、小さくだけど、久しぶりに声を出して笑った。
「ふふふ」
でも、罰はあるらしい。
「はい正座!まったく、セクハラはダメよ二人とも!今からお説教です」
「く、欲望に負けた自分が憎い!」
「ん(まだまだね)」
「うるせっ。だいたいお前が」
「ん(何よ?)」
「ちゃんと聞くー!」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
たまには僕を抜かしてみました。それ以外のメンバーがどんな会話をしているか、に焦点を当てたみたかったので。その点に関しては感想とかで教えてもらえると勉強になります。ちょっとしつこかったかな?
とりあえず、長々と後書きを書くのもあれなので今回はここまでです。それでは。




