2-25.クリストファールート「生還」
「…セルヴィ!」
誰かが私を呼んでる?
「セルヴィ!」
…クリス様の声?
「セルヴィ!」
どうして私…。。
意識が少しずつ戻ってくる。
何だかとても眠い。
何とか目を開けると、クリス様が私の顔を覗き込んでいた。
「セルヴィ!」
何がどうなっているのか分からずに
「…クリス様?」
と言うと、自分の声が掠れてて驚いた。
「ありがとう、生きてくれていて本当にありがとう。」
クリス様が泣きながら言うから、自分が出産して意識を失ったのを思い出した。
「赤ちゃんは…?」
「元気だよ!元気な男の子だよ!命懸けで産んでくれてありがとう!生きてくれててありがとう!」
「良かった…」
涙が溢れる。
医師が来て、診察と心肺停止から蘇生して2日間眠っていたことなどを説明をしてくれたけど、私はとにかく眠くて、また眠ってしまった。
次に目が覚めた時は夜になっていた。
少し身動きをしたら、クリス様が慌てた様子で近寄ってきた。
もしかして、ずっとそばにいてくれたの?
まだ凄く眠いけど、赤ちゃんに会いたいとお願いしたら連れてきてくれた。
凄く可愛い。
「ずっと会いたかった…」
堪らなく愛おしい我が子を見ながら、幸せを噛み締めた。
でも、またすぐに眠くなり、気づいたら眠っていた。
私はその後も3日間くらい眠ったり起きたりを繰り返しながら、少しずつ良くなっていった。
クリス様はいつもそばにいてくれて、安心した。
私が目を覚ますたびに、凄く喜んでくれる。
産後6日目には、しっかりと会話もできるようにり、赤ちゃんの名前の話になった。
王子様が生まれて、国全体がお祝いモードで、皆が喜んでると書いて嬉しくなった。
赤ちゃんは見れば見るほど可愛い。
「赤ちゃんの名前はルーカスにしたいと思います。」
と私が言うと、クリス様も喜んで賛成してくて、名前が決まった。
私達の光。
私は体に力が入らずに、1人で何もできなかった。
出産から1週間が経ち、夜中にトイレに行こうとして、力が入らずにベッドから落ちた。
ソファで眠っていたクリス様が大慌てでやって来て、すごく心配されたが、「動けるようになるまで回復して嬉しい」と微笑まれた。
でも、1人で動こうとしないようにと注意された。
それからは少しずつ動く練習をしつつ、赤ちゃんも抱っこさせてもらえるようになった。産後1ヶ月では今まで通りの生活ができるようになり、お世話になった人々に心の底から感謝をした。
特に命を救ってくれた医師、看護師には何度も感謝を伝えた。
ずっと私を心配して付き添ってくれたクリス様には感謝をしてもしたりない。
幸せな日常が当たり前のことでは無いと気づき、今までよりも毎日が大切に思えるようになった。
クリス様は私の出産が心配すぎて、もう子供は作らないようにしようと言ったが、私が息子の兄弟を強く希望して、私達は4人の子宝に恵まれた。
国同士の争いも今までに無いくらい少なく、クリストファーが即位し、セルヴィアとクリストファーの働きでエンドラ王国は更に目覚ましい発展を遂げていった。
2人は最期まで仲睦まじく、正に理想の夫婦だった。
最初から最後まで適当ですみません。
一応物語はこれで終わりのつもりですが、気が向いたら他のルートも書こうと思います。
もしも、読んでくださった奇特な方がいたら、ありがとうございました。




