14. リチャード王太子殿下との出会い
期末テストもセルヴィアが1位、イーサン殿下が2位であった。
そして、マーガレット王女殿下のお茶会にセルヴィアが参加するのは4回目で、もう既にお茶会のメンバーに馴染んでいた。
お姉様方から可愛がられるセルヴィアをイーサン殿下は眺めているのが好きだった。
すると、思わぬ客がやってきた。
「随分と楽しそうですね。」
イーサン殿下とマーガレット王女殿下以外のご令嬢が一瞬にしてカテーシーをするのに気づき、すぐにセルヴィアもカテーシーをして礼をした。
「みなさん、畏まらないで、顔をあげてください。お邪魔してすみません。セルヴィア嬢、初めましてだね。リチャードです。姉上とイーサンが仲良くしていると聞いて、会ってみたいと思っていたんだ。でも、イーサンはセルヴィア嬢に会わせないと言うから、来ちゃったよ。本当に可愛らしいね。しかも、成績も優秀なんでしょう?僕とも仲良くしてほしいな。よろしくね。」
茶髪のリチャード王太子殿下も、とても美男子で気さくな方だった。
「ダルヴァール公爵家の長女セルヴィア ド ダルヴァールと申します。過分な評価をいただき、恐縮ですわ。私もリチャード王太子殿下の聡明なお噂はかねがね伺っておりますのよ。こちらこそ、よろしくお願いいたします。」
この時、マーガレット王女殿下11歳、リチャード王太子殿下8歳、イーサン殿下6歳、セルヴィア6歳、クリストファー王太子殿下8歳である。
イーサン殿下は複雑そうな顔をしていたが、リチャード王太子殿下も優秀な上に気さくな方で、皆での会話はよく弾み、楽しい時を過ごした。
セルヴィアは教養だけでなく、社交スキルも身につけていくのだった。
夏休みに入り、8月になるとセルヴィアは1ヶ月間エンドラ王国に滞在した。




