黄昏の忘街編 第7章、第8章
私は文系です。
今回の第7章の作戦はなんか頭良く見せたかっただけなので理系の皆さんすみません。
漫画、フィクションの類だと認識していただけると幸いです。
第七章やってみたい。それで皆んな喜ぶのなら
「ほほう。なかなだ。だが、しかし。我に言わせればまだまだだ、なッ!」
フォレはマエルの意思を称賛しながらも鎌で攻撃を仕掛ける。
「うぐ。っ!」「うわ!わわわ!!」
マエルとエリドはとてつもない風圧を受け止める。
今にも体が宙に浮きそうな感覚に陥る。そして風圧が止む。
「ははははは!さすが我!さすごほっ。ごほっ!」
フォレは自分を称賛しようと試みたが、自分の作り出した風圧により咳き込んでしまう。喉が腫れそうになる、、
「いたっ、!」
エリドは自分の体の違和感に気づく。腕に切り傷を見つける。先程の風圧によって運ばれて来た小石によるものだと推測出来る。
「エリド!大丈夫か?」
マエルがすぐさまエリドの元へ駆け寄る。エリドは自身の腕からマエルの方へ視点を移す。震えている。マエルの剣を持った手が震えていた。風圧の影響か。それとも恐怖心から来るものかエリドには分からなかった。
「くらええええいイ!!!」
そんな二人の傷を敵が汲み取る訳もなく鎌を持ちフォレはこちらに向かって来る
マエル敵の攻撃を受け止めようとすぐさま構える。しかし、剣を持った手が震え構えが安定しない。
(安定しないのなら!)
このまま構えていても飛ばされてしまうだけ、ならばとマエルは体を前に出し走り始める。
「マエル!」
エリドの言葉を聞く耳も持たずに敵の元まで駆け出していく。
「我と一騎打ちか!よきかな!良いだろう!!」
フォレはマエルの覚悟を受け止め、最高の一撃の準備をする。
「「はっ!だあっッ!!」」
両者の剣が激突する。そして両者激しい鉄塊の音と共に弾き飛ばされるが、圧倒的なスピードでエリドの正面にマエルが飛んでくる。
「えっ!」
エリドが反応できる訳もなく衝撃で右へと飛ばされる。ぽちゃんん!!
そして、すぐそばにあった水へと落ちてしまう。マエルは偶然あったダンボールの集合場所へとその体を落下させる。
「ふっ!我の力を示してやったぞ!ほ、ははっ!はぐう!があ、舌を!舌を噛んでしまったあっ!」
やはりフォレの格好はつかないようだ。
プシュウー。そんな機会が作動するような音でマエルは目を覚ます。
マエルは辺りを見回す。目の前にはこちらに歩いて来るフォレがいる。
「ふはははは!我の力を理解したか?ただつっこんで来るのではなく!頭を使うが良い!我のようにな!ま、頭を使っても我には勝てんけど!はっは!」
フォレはもう勝った気でいるようだ。
「頭を、、!やってみるか」
マエルは何かを閃いた。その閃きと同時にエリドが這い上がって来る。
そしてマエルは立ち上がり、エリドの方へと向かう。
這い上がって来たエリドはマエルを下から見上げる。
「エリド、肩を貸すぞ」
「ありがとう!マエル!!」
エリドは笑顔でマエルの肩を借りる。そしてマエルは何かの機械の近くへと移動する。そして、エリドを下ろす。
「エリド、少し力を貸してくれ。」
マエルはエリドに向かい何かを話す。そしてエリドはグッと親指を立てる。
おっけーというサインだろう。そして、マエルはエリドから少し離れた場所で声を出す。その声はフォレに向けてのものだった。
「かかってこい!その鎌じゃ俺は倒すことが出来ないぞ?」
マエルは極力敵がウザがるであろう顔をする。
「なっ!なにいい!!」
フォレはマエルの狙いどおり走って来る。まっすぐに。
(まだだ。まだ、引きつけろ。まだ。今!)
フォレがマエルギリギリに迫り鎌を振り下ろそうとした時、フォレの足元までダンボールを蹴る。そして、姿勢を崩す。
「うおあああ!」
フォレは姿勢を崩して鎌があらぬ方向を切る。それはパイプ官だ。
すると、斬った面からスプリンクラーのように勢いよく水が飛び出して来る。
そして、マエルは目の前の機械を壊す。目の前の看板を無視して。
『高濃度注意!』
看板にはそう書かれていた。そう、ここはメタンガスの高濃度地帯だ。
壊れた機械からメタンガスや導線が溢れ出す。
「き、貴様あ!!」
フォレはすぐさまマエルに攻撃を仕掛けるが、マエルはフォレの腹を蹴り吹き飛ばす。水の勢いも相まってかなりの距離まで飛ばされる。
「エリド!」
マエルはエリドに合図を送る。エリドは息を止めメタンガスがついている動線を引きちぎり拳に巻く。そしてフォレへと迫る。
(メタンガスは本来なら強く打ち付けると大爆発を起こす。)
エリドは菅の下を通り、更に水を浴びる。
(だが、水を大量に浴びている今のエリドならその衝撃は火花が散る程度)
そして、マエルは走り出す。
(このままじゃ、エリドが火花に巻き込まれる!だからこの剣で!ダンボールの場所にあったゴミの塊。これを剣に巻いて火花を絶つ)
ゴミの塊には冷え固まり、油がついている。これなら物体の中での摩擦熱は生じず不発に終わる。その特性を活かすのだ。
「つ。つまり!こいつの拳はッ!火花散らす灼熱のッ!」
「はああああ!!だあっ!」エリドは拳を突き出す。
「拳いいいイイイイイイ!!」
バチい。ボガンッ!!爆発する寸前。マエルはエリドをひっぱる。
そしてゴミの塊のついた剣で衝撃を吸収してエリドの摩擦熱のみを吸収する。
ぱああん!フォレは小さい爆発を起こす。そして消滅する。
「よしっ!すぐいくからね!シュツ!!」
〜場面は変わる。〜
『俺にライブをしてほしい?』
シュツは疑問を投げかける。
『『ええ。皆〜さんを呼んでパーティで。みなさんきっと喜びま〜すよ』』謎のやつが言う。
『、、やってみたい。それで皆んな喜ぶなら。でも時間が欲しい。』
『『? 時間で〜すか。』』
(エリド、マエル。待ってるよ。俺は友達が戻って来るまで。)
シュツはそんな覚悟を決めて自分の試練を実感するのだった。。。
第8章 君らには君らなりの考えがあるのはもう分かったよ
(ライブか。。いっつもやってる事だし、nowでハマってる事。。だから。
だからモーマンタイって言える。
けど、何だろう。今だけは安心できない。)
シュツはそんな事を思いながら一人暗い空間に立ったような孤独を感じていた。
『『もう時間が限界〜です。』』
シュツの考える時間をとっぱらうように案内人はそう告げた。
そして案内人は自身の蝶ネクタイをぐっと締め、シュツに言う。
『『リラック〜スです。皆んな観に来ると言ってもあなた〜はいつも通りやれば良いの〜です。』』
そう言ってシュツに笑いかけて見せた。するとぴょんと飛び跳ね椅子にちょこんと座る。そしてシュツの肩をポンポンと叩く。
そこまで尽くされても、赤に囲まれ、まるで芸能人気取りと言わんまでの大きな鏡はシュツの不安を映し出していた。もう控え室まで足を伸ばしてしまったと言うのにシュツは何を不安と感じているのか。シュツ自信にも分からないような緊迫感であった。
『いつも通り、、か。俺。あんま“いつも”って言葉分かんないんよ』
シュツは椅子に座る案内人から静かに目を逸らし床だけを見つめていた。
そして、部屋の眩しい照明を見つめるように少し上を向いて言い放つ。
『今の俺って、いつも通りって感じじゃ無いのかも』
シュツは遠い目で天井を見つめる。赤い天井に白い照明が照らしかかり部屋の緊迫感を演出している。そんな部屋の空気を静かに感じ取ったのか案内人はシュツの言葉をただ静かに待つのみだった。
『、、俺』
しばらく間を空けてシュツが口を開いた。案内人はシュツに視線を戻す。
『俺ぇさあ。パピ上が居たらしいんだよね〜。。』
『『? “パピ上”と〜は?』』
案内人がそう聞く。シュツは確かにその言い方では伝わらないだろうと苦笑いをする。そして瞬きをして、微笑み言う。
『お父さんだよ。パピ上。いた。んだけど、、俺覚えてないんだよね。
この街で覚えてないってことは、、さ。』
シュツはくるりと案内人の方を向く。案内人は静かに目を閉じる。何かを察っした様子だ。鏡が静かにシュツの横顔を反射している。鏡はシュツが笑っている様子を映している。だが、案内人から見たシュツの顔は笑みだけの感情ではなかった。だが、シュツはそんな事を勘付く事なく話を続ける。
『これ、見てよ。』
シュツはポケットから写真を出す。そして案内人に見せる。
『『お母様、それにあ〜なた。そして、、』』
案内人は真ん中の幼い少年から目を離し、右の人物を見た。
その人物は現在のシュツの面影を感じさせる。今までの話の流れから推察するにこの人物こそ、シュツの
『『お父さ〜ま。、、でしょうか?』』
案内人はシュツに聞く。シュツは頷き自分の胸ポケットから何かを取り出す。
『『こ〜れは?』』
『時計。唯一俺の。俺の家族の一員が。。残してたもの。』
そして、シュツはその時計をポケットに戻し、そっぽを向いた。
明るい照明がシュツを取り囲み照らしているというのに、会話を終えたシュツの顔は影で隠れて曇っていた。
『『ではお〜話もここでおわりましょ〜う。』』
案内人は椅子から飛び降り、数歩赤い床に沿って進むと。
真正面の大きいカーテンを掴み少し広げる。ステージが見えた、
シュツは身なりを整え、少しずつ歩いていく。照明がシュツの背中を照らしている。シュツはカーテンの前に立ち案内人を見つめた。
『話。聞いてくれてテンキューベリマッチ!いいライブにして来るね』
案内人は何も言わなかった。シュツが少し寂しそうに歩き出す。
だがシュツはすぐに足を止めることになる。
『『お父様はきっとあなたを待っていま〜すよ。』』
シュツはすぐさま振り返ったが。その時にはもうステージの中央に立っていた。ふっくらとして、座り心地が良さそうな椅子に観客は座っていた。
パフォーマーの目線であれば、すぐに全体を見回すだろう。だがシュツの目には一番前の真ん中の席が焼き付いてしまった。
『、、マミ上』
「。頑張ってね。シュツ!」
二人は微笑み、幕開けのブザー音を確かにを聞いた。
「はあ、はあ !」
エリドは下水道を走ってきた先で何かを見つける。
その目の前にあったのはドアだ。だが、先ほどマンホールに入る前に見たドアとはまったく違う。赤く、金色の枠に囲まれた煌びやかなドアだ。
「! あそこにシュツがいるかも!」
エリドは体を動かし始め瞬きをする。すると、そこにはリイサがいた。
リイサは少し下を見つめていた。そして、ドアの前に立っている。
「君らはこん中入っちゃダメ。っしが許さない。」
リイサはエリド達に敵対の眼差しを向けるよう言った。
「すまないが。そこから動いてくれ。その中にシュツがいるかも知れない」
マエルは自身の鞘に手をかける。先程の震えはもう消えている。
「、、ごめん!リイサ!!」
エリドはそう言うと地面に小規模の破壊を起こす。そして土煙が湧き上がる。
「! ちょっ!げほっ!ほっ!」
リイサはその煙に目を閉じエリド達を見失う。そして目を開けると、
目を開けると少しの緊張が込み上げてきた。だがシュツはいつものことっしょとすぐに緊張を落ち着かせる。
そして歌い始め、、ブウウン。何か音がした。何かを切り裂くような。何かを飲み込むような音だ。その後もあちらこちらから音が聞こえる。
パフォーマーの目線は全てを物語る。観客が消えていくのだ。
『、!! 黄昏、、か?』
シュツは目の前の光景に既知を覚える。観客の人々を黄昏が飲み込み始めているのだ。
『待て!待ってくれ!!頼む。みんなを!やめてくれ!!』
シュツの叫びは飲み込まれる。そしてシュツはすぐに自身の後ろにある“違和感”に気づいた。ブウウン!!
音がする。シュツは黄昏に飲み込まれそうになる。シュツは目の前の母を見る。母は手を必死に伸ばしている。シュツは手を伸ばそうとするがその手は決っして届くことはない。
シュツの意識は飛ぶ。だが、すぐに目を覚ます。と言うより騒がしさで目が覚めてしまった。
「、、なり、、、、だったな」
「、、んとに!良かった!」
シュツはその声にゆっくりと体を起こす。
「「シュツ!!」」
そこにはエリドとマエルがいた。シュツが黄昏に飲み込まれる瞬間。エリドがシュツを突き飛ばしマエルがエリドを救出したのだ。数秒でも遅れていたら危なかったであろう。
『二人とも、、』
シュツは思わず笑みをこぼす。しかし黄昏は待ってはくれない。
「まったく、もう少しだったのに。あと少しで皆んな飲み込めたのに」
「! リイ、サ?」
エリドの反応は正しい。リイサはおかしな事を言う。まるで自分自身が黄昏であるかのような言い振りだ。
「その言い方、」
「つまり、リイサの正体は!」
『黄昏!!』
マエル、エリド、シュツと三人はそれぞれ状況を理解する。
「んで、っしの邪魔をするわけ?」
リイサは三人に目線を向ける。するとエリドが口を開く。
「俺たちが三人だからだよ。」
「?」
「俺とマエルとシュツの三人で今もいるため。黄昏なんかに飲み込まれて全部おしまいだなんて、そんなの絶対嫌だから!
俺たちの一番は確かにオリファのこと。でも、オリファが一番だからってそれまで助けてくれた皆んなを助けないなんてのは間違ってる!
俺たちと皆んなが黄昏に奪われずに、ずーっと互いを覚えることが出来るなら。この先きっと俺たちはずっと一緒の思い出を持っていられる。だから、だから確信できるんだ。」
「何を?っしには見当つかないけど。」
「思い出で、絆で、友情で繋がっている俺たちはどんなに離れていたとしてもまた会えるって!!」
エリドは自分の過去の言葉に今、改めて確信を持ちそう言い放つ。
『ああ!そうだ!皆んなを返してもらうぞ!黄昏!!』
エリドの意思を汲み取ったようにシュツは言う。マエルも構える。
「うん。そう。そうだね。君らには君らなりの考えがあるのはもう分かったよ」
リイサは静かにそう言う。そして自身の姿を変えていく。
「エリド、シュツ!何か作戦はあるか?」
マエルが問いかける。それに対してエリドとシュツは言葉を返す。
「ん〜、分かんない!」
『ま!ノリっしょ!』
それを聞き、マエルは微笑む。そして三人は敵に立ち向かうためそれぞれの構えに入る。
『ん〜、なんかパーティの後夜祭って感じぃ?』
「言ってる場合か!」
そんなマエルのツッコミと共に最終パーティは始まりを迎える、、、




