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第二十八話「猛攻」

いつもお読みいただきありがとうございます<m(__)m>

 瀬那がイグの力を右手に集中させ、それを鋭い矢じりのような形状にして子供に向かって放つ。

 凄まじい勢いで向かっていくその攻撃は相手の頬をかすめたのみで、そのまま通り過ぎて行った。


「くそっ! 避けやがった」


「……何……すんのさあ! 僕の顔に傷をつけて! よくも……よくも!!!」


 子供の持つ鎌が一直線に瀬那に向かってとびかかる。


 イグの力で結界を張るが、いとも簡単に破られる。

 結界を破った鎌はわずかに軌道をそれながら、瀬那の右手を貫く。


「──っ!」


「僕を……このいつきの顔を傷つけるなんて許さないからね!」


 斎と名乗るその子供は瀬那を猛追する。


「実桜!」


「はい!」


 凛が実桜に指示を出し、瀬那の元へ向かわせる。


 鎌でひたすら瀬那を追い詰める斎。

 瀬那は結界を張るのに手いっぱいで攻撃ができない状態だった。

 そこに実桜の剣が斎に向かって襲い掛かる。


 しかし、それをするっとかわすと、今度は実桜に照準を合わせて鎌を振りかざす。


「僕の邪魔をするな!」


「──っ!」


 振りかざされた鎌をなんとか剣で食い止める。

 鎌と剣がせめぎあい、斎は烈火のごとく怒りながら実桜をにらみつける。


 実桜と瀬那が食い止めている間に凛が蓮人のもとへ向かう。


「大丈夫ですか、蓮人!」


「はい……なんとか……ただ、肋骨は何本かいきましたね」


 凛は蓮人の出血している部分を止血する。


「蓮人、治癒は自力で使えそうですか?」


「はい、ぎりぎりなんとか……」


「わかりました。治癒でなんとか持ちこたえてください。私も二人に加勢してきます」


そういうと凛は立ち上がり、瀬那と実桜のほうへ向かう。



 実桜は剣を握り、斎の目をめがけて放つ。

 だが、その攻撃すら読まれているかのように避けられる。

 その時、凛の放つ攻撃が斎の肩をかすめる。


「三人がかりならあなたは私たちに勝てませんよ」


 挑発するようにいう凛に対し、傷つけられた肩をみてさらに斎が怒る。


「どいつもこいつもー!!!」


 そういうと斎の鎌から瘴気が放たれ、まわりに残ったわずかな木を枯らす。

 やがて、鎌は瘴気の渦を巻きつけ、強大な力を放った──

ブックマークも増えて、定期的に読んでくださっている方も増えてきています。

ありがたい。。。



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