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第二十五話「閑話 ~二条永遠・美羽編~」

今回は結月と永遠と美羽のお話になります。

「え……これをわたくしと美羽に……ですか?」


「うん! いつもお世話になっているお礼!」


 結月が渡したのは、加須底羅カステイラだった。


「南蛮から届いたみたい。朔様がくれたものこっそり持ってきたの」


 結月の目の前で普段とは違い、目を輝かせている二人。

 だが、いけないとばかりに少し頭を左右に振る。


「なりません、私たちがそのような高価なものいただけません」


 自分を律し、結月にそう伝える。


「来週、二人が15歳の誕生日だって聞いたの。だから、受け取ってもらえないかな?」


 そういうと結月はじっと二人を見つめる。


「……いいんでしょうか……」


「うん!」


 二人はそっと結月から加須底羅を受け取ると遠慮しがちに食べた。


「っ!あまい……」


「っ!おいしい……」


 顔をほころばせて喜ぶ様子をみて、結月もほほえましくなる。


永遠とわくん、美羽ちゃん、お誕生日おめでとう」


 きちんと自分たちの誕生日祝いをされたことは初めてだったため、その言葉にこそばゆさと嬉しさを感じた二人。


永遠とわとお呼びくださいませ」

「美羽とお呼びくださいませ」


 二人の声が重なる。

 結月は驚きながらもうなずいた──

今回で閑話はいったん終了です。


本編再開予定!


加須底羅カステイラは戦国時代に主に渡来しました。

なので、まだこれをモデルした平安時代にはまだないですが、ファンタジーなので登場させてます。

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