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カルテに書けない よもやま話  作者: いのうげんてん
   病院寸話(月例朝礼・会議などでの寸話)
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<3-31> 病院寸話 《60. 最も多忙だった病院:病院経営は大変だ》

<3-31> 病院寸話(月例朝礼・会議などでの寸話)


《その60 最も多忙だった病院:病院経営は大変だ》


 私の医者人生の中で、最も多忙というか繁忙を極めた病院があります。それはAS病院(110床)です。


 AS病院は田舎にある古い民間病院で、その地域では中核的な存在でした。


 一般病院の業務内容は、おおよそ決まっています。医者なら、外来、入院、検査、手術くらいがその仕事の相場です。


 ところがAS病院は違っていました。とてつもないほどの仕事があったのです。


 そこは、私が院長をやっていた病院の系列病院で、突然医師が退職してしまったので応援してほしいということで応援に行ったのです。


 その病院は、収益になるものなら、ありとあらゆるものに手を染めていました。


 2人しか内科医がいないのに、です。


 内科医が関係した仕事を上げてみましょう。


①朝は外来が始まる前に、会社の人間ドックを5人くらいやっていました。


②そして午前中は、外来の診療をします。


③午後には一番に、デイサービスの患者30名ほどの診察をしていました。


④その後、自分の入院患者の回診です。


⑤さらに40床の療養型病棟が併設されていたので、その回診もし指示を出します。


⑥週1回は、近所の100床ほどの特別養護老人ホームに訪問診療に行きます。


⑦そして週1回、車で巡回して在宅訪問をしていました。


 これを2人の内科医でこなしていたのです。


 その1人が退職したのですから、業務が回らなくなるのは当然です。そこで私が応援に行ったのです。


 その忙しさはすさまじいものでした。


 ほどなくして、応援は遠慮させてもらいました。こちらの体が持ちません。


 ちなみに、私のいた病院の業務は、普通の病院と同じで、外来、入院、検査、手術、療養型病棟の回診でした。


 AS病院を見て、そこまでしないと今どきの病院経営はやっていけないのかと、ため息が出ました。


───────────────


〈つづく〉



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│いのうげんてん作品      

│               

│①著作『神との対話』との対話

│《 あなたの人生を振り返る 》《 自分の真実を取り戻す 》

│②ノンフィクション-いのちの砦  

│《 ホスピスを造ろう 》

│③人生の意味論

│《 人生の意味について考えます 》

│④Summary of Conversations with God

│『神との対話』との対話 英訳版

└───────────────


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