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カルテに書けない よもやま話  作者: いのうげんてん
   病院寸話(月例朝礼・会議などでの寸話)
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<3-29> 病院寸話《58. 集会を開く時に主催者には聴衆を集める責任がある》

<3-29> 病院寸話(月例朝礼・会議での寸話)


《その58 集会を開く時に主催者には聴衆を集める責任がある》


 私は、大学時代から、 いろいろな会を作って、集会を開くのが好きでした。


 そこで気づいたことがあります。


 集会を開催するとなると、どんな集会でも、成功させなければなりません。


 つまりその集会に、想定した人数が集まることが必要なのです。


 例えば講演会を開いたりする場合、一定以上の聴衆を集めなければ、招いた講演者に対して失礼なことになります。


 これは集会を開くときの「鉄則」といってもいいでしょう。


 私は横浜の病院長時代に、地域の人たちのための健康教室を、時折、依頼されて開いていました。


 その時のことです。真逆の出来事を経験しました。


 内容は同じような集会でしたが、主催者が違っていました。


 一つの集会の主催者は、その地域の町内会でした。


 健康について、住民に話してほしいという依頼が来ました。


 病院から5分ほど車で行ったところに、公民館がありました。


 収容人数は100名弱くらいです。


 おそらく町内会に回覧板くらいで、集会の案内をしたのでしょう。


 当日会場に行ってみると、ほとんど聴衆はいません。スタッフの方が多いくらいでした。


 一通り健康について、スライドを交えながら話しました。


 ところがです。


 終えた後、主催者は聴衆の少ないことをわびることもなく、いつものことのようにお礼の挨拶をして、終わりでした。


 これを見て、いつもこんな意識でやっているんだなあと思いました。


 つまり、主催者が集会を持つ以上、ある程度の聴衆を集めないといけないという責任感や意識がないのです。


 もう一つの集会は、違っていました。


 その主催者は、当人の社会活動に対して大臣表彰を受けた方でした。


 その方が近所におられて、私の外来の患者さんとして通院していたのです。


 その方から、健康についての講演を頼まれました。


 会場も同じ公民館でした。


 当日行ってみると、会場はぎっしり満員でした。


 これはその主催者の方が、講演を頼んだ以上、聴衆を集めなければならないという責任感で、みんなに強く声をかけたのだと思います。


 いろいろな社会活動をして大臣表彰を受けるような方は、意識が違うのだなあと感心しました。


 全く同じような状況なのに、この差には驚愕しました。


 講演会など集会を開く時には、会場を埋めなければならないという責任が、主催者にはあるのです。


 開催の日時、会場、人選に始まり、いかに宣伝するかなどなど、周到な準備をする責任があるのです。


 主催者がそれだけのやる気と責任感を持っているかどうかで、その集会の成否が決まるのです。



───────────────


〈つづく〉



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│いのうげんてん作品      

│               

│①著作『神との対話』との対話

│《 あなたの人生を振り返る 》《 自分の真実を取り戻す 》

│②ノンフィクション-いのちの砦  

│《 ホスピスを造ろう 》

│③人生の意味論

│《 人生の意味について考えます 》

│④Summary of Conversations with God

│『神との対話』との対話 英訳版

└───────────────



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