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カルテに書けない よもやま話  作者: いのうげんてん
   病院寸話(月例朝礼・会議などでの寸話)
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<3-27> 病院寸話《56. ひらめいたらメモを取る》

<3-27> 病院寸話(月例朝礼・会議での寸話)


《その56 ひらめいたらメモを取る》


挿絵(By みてみん)


 私は若い頃から、何事についてもメモを取るのが習慣でした。


 特にそれが目立つようになったのは30歳過ぎで、ある新学会の設立のために事務局長を仰せつかった頃です。


 外科の診療をしながら、その立ち上げにかかわったのです。


 すると当然のこと、たくさんの用事が出てきます。


しかも相手は、学長や教授といった雲の上の先生方です。


 失敗は許されません。


 頭脳の記憶だけでは到底間に合いません。


 そこでメモを必ず書くようにしたのです。


 新学会の設立の時の忙しさは、半端ないものでした。


 会員の入会手続きをしたり、学会費を徴収したり、会員名簿や会報を作ったりと、多忙をきわめました。


 さらには同時に、地域の健康講座を数か月に1度やっていました。


 会社の社員の集まりや町内会の集まりなどに出向いて、健康生活の話をするのです。


 またその時、病院の広報担当もやっていました。


 年に4回、30ページぐらいからなる病院広報紙を発刊していたのです。


 そのためのライター(職員記者)が10人ほどいて、記事を書いてもらったり、集めてもらったりするのです。


 これらを外科診療のかたわら、1人で請け負っていましたので、すごい仕事量です。


 過労がたたって、自律神経失調症で、勤務病院に数日間入院する羽目になりました。


 本題に戻ります。


 メモを書くときに一番大事なことは、そのメモを必ず1日に1回は見るということです。


 せっかくメモしながら、見もしなかったり、どこかに行ってしまったら、書いた意味がありません。


 それを習慣化するのに苦心しました。


 初めの頃は、メモを白衣の胸のポケットにクリップで留めておくことにしました。


 奇妙な格好です。白衣のポケットで、メモ用紙がふわふわと揺れています。


 「見られたもんじゃないな」と思って、次はズボンのポケットに入れることにしました。


 ズボンを履き替えるときに、私は必ずポケットの中を改めます。おそらく誰でもそうでしょうね。


 すると1日に1回は最低それを見ることになります。


 もちろんズボンでなくてもワイシャツのポケットでもかまいません。必ず1日に1回は目にするところにメモを入れることです。


 そのメモは完了したら捨て、未了のものは目立つところに置いておきます。


 私の机の前には高さ80cmほどのボードが置いてあって、それにマグネットでメモを貼り付けています。


 あまりたくさんなので、束ねて貼り付けてあります。


 すると古いメモは埋もれてしまい、見落とされてしまいます。


 ですから半年に1回は、古いメモを見直すようにできるだけしています。


「メモを必ず見よ」


 そんなメモも貼ってあります。(←(^ω^)笑っちゃいますね)


───────────────


〈つづく〉



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│いのうげんてん作品      

│               

│①著作『神との対話』との対話

│《 あなたの人生を振り返る 》《 自分の真実を取り戻す 》

│②ノンフィクション-いのちの砦  

│《 ホスピスを造ろう 》

│③人生の意味論

│《 人生の意味について考えます 》

│④Summary of Conversations with God

│『神との対話』との対話 英訳版

└───────────────




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