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カルテに書けない よもやま話  作者: いのうげんてん
   病院寸話(月例朝礼・会議などでの寸話)
178/329

<3-10> 病院寸話 《24. 縦と横  25. 毛利元就に学ぶ 26. 男女の問題》

<3-10> 病院寸話(月例朝礼での寸話)


《その24 縦と横》


挿絵(By みてみん)


 組織は、縦のつながりと横のつながりによって成り立っています。


 縦のつながりとは、上司と部下の関係であり、横のつながりとは同僚仲間の関係です。先輩後輩も横のつながりでしょう。


 問題が起きたときは、もちろん問題の内容にもよりますが、縦で解決することが大切です。横によって解決しようとすると、喧嘩になったり、陰口をたたくというようなおかしな方向に行ってしまい、人間関係がこじれて、問題がますます大きくなってしまいます。


 縦の関係すなわち直属の上司に訴えても解決されないときは、どうしたらいいのでしょうか。


 間違ってもらちが明かないからといって横に持って行ってはいけません。


 私の個人的な考えでは、三度やってもだめなときは、それを一つ飛び越えても許されると思っています。すなわち三度やっても、きちんとした返答がないときは、直属の上司の上司に持っていっても許されると思うのです。


 三度の努力をせずに、すぐに上司を飛び越えてしまった場合は、告げ口のそしりを免れないでしょう。


───────────────

《その25 毛利元就に学ぶ》


 以前、NHK大河ドラマで毛利元就もうりもとなりをやっていました。彼は、(日本の)中国地方の小豪族から、中国一帯を手中に収め、一代で戦国大名となった人物です。


 元就は三人の息子、隆元、隆影、元春に伝授した有名な「三本の矢」の教えがあります。それは三人が力を合わせて国を守れということですが、私にとってそのドラマを見て学んだことが、二つあります。


 一つは、元就が大きく中国の覇者として動き出したのは、59歳の高齢になってからということです。もちろん毛利を包囲していた大内や、尼子の勢力情勢がその時に変わったこともあったのですが、59歳の高齢でも守りに入らず、攻めに出たその気概には驚かされます。


 第二の点は、元就は敵を落とすためにさまざまな策略を練ります。そしてその一番巧妙な手口は、敵の中に内部分裂を起こさせて自滅させてゆくのです。これから、組織は内紛によって崩壊することを学びました。


 組織は一丸となって進まなければ、目標を達成することはできません。その団結を乱す者は、組織の敵といっても過言ではないのです。


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《その26 男女の問題》


 ここでいう男女の問題とは、恋愛という意味ではなく、俗にいう「不倫関係」のことです。配偶者のいる者が、他の異性と性的関係を持つことです。


 男女の問題を起こさないためには、異性のいないところにいればいいのですが、この社会ではそうはいきません。


 それではどうしたらいいのかといいますと、特定の男女の関係が、クローズドすなわち二人だけの秘密にならないようにするのです。


 例えば、その二人で話をする場合はオープンで話をする。すなわち他人に分かるように話をするのです。二人だけの秘密を持ったり、クローズドの時間や場所を持つと、それはどんどんと深みにはまります。


 そのクローズドの心の交わりが、恋愛のスリルを産み、それがまたさらにクローズドな関係にしてゆきます。いったんそうなれば、その先は切っても切れない間柄になってしまいます。


 もしそうなってしまった場合は、どうしたらいいのでしょうか。


 愛は磁石と同じですから、物理的に離すしかないのです。辛いことですが、それをまずオープンにします。そして、時間的にも距離的にも交わることのできないように、物理的に離すしか方法はありません。


 それは一種の中毒症状のようなものです。中毒症は独房に入れて、一時期、禁断症状の苦しみを経ないと元に戻りません。


 リーダ的立場の人間が、この問題に引っかかるとその組織は崩壊していきます。上意下達も、下意上達もできなくなり、組織内が混乱に陥り、人間関係が崩壊していきます。


 これが是正できないときは、そのリーダー的人間は、その立場から退くべきです。そうしないと、その組織自体が崩壊してしまいます。


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〈つづく〉



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│いのうげんてん作品      

│               

│①著作『神との対話』との対話

│《 あなたの人生を振り返る 》《 自分の真実を取り戻す 》

│②ノンフィクション-いのちの砦  

│《 ホスピスを造ろう 》

│③人生の意味論

│《 人生の意味について考えます 》

│④Summary of Conversations with God

│『神との対話』との対話 英訳版

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