王の戦い方
「さて、まずは・・これはどうかな?」
王が懐から何か、球体のようなものを取り出し始める。
それは、明らかに金属でできているように見え、黒色の接続部分やアンテナのようなものも飛び出していて、かなりメカニックな特徴をしている。
「フンッ。あれを使うのか?仕組みなら僕は知っているぞ」
「だが、知っていると対応できるは訳が違うことは分かっているのか。カインよ」
だが、王の問いかけに、カインは返事を返さない。
それを見た王が自身満々の表情を浮かべながら、胸を張り、私たちを見下す。
フッ!
カインは、王との相性はかなり悪いことは教えてもらった。
数分前。
「あの・・王の能力って、どんなものなんですか?それも知っていれば、共有して欲しくて」
これはかなり重要。
「う〜ん、能力か・・」
カインが頭を抱えだす。
えっ!そんなに複雑な能力なのかな?・・そうなら、要警戒だけど
「あれを能力と呼ぶべきかは判定に困るが。そうだとすれば、鎧のようなものを身に纏わせて戦う。だからか、僕の魔法でもほとんど吹き飛ばせられない。できても、ほんの一瞬、怯ませられる程度だ」
「鎧?ただの鎧ではなさそうですね」
普通の金属でできているなら、飛距離は短くなるにしても、吹き飛ばせないなんて訳がないだろうし。
「おそらく、そうだろうな」
王がその球体を、下へ叩きつける。
すると、ガチャンガチャン!という作動音がし出した。
そして、一瞬の内に・・
あれが、例の鎧だよね。
かなり大きい!多分、2メートル・・う〜ん、3メートル?
いや、分からないけど、見上げられるくらいには大きい!
「あれが例の鎧だ!慎重に行こう」
カインが私の方を見て、そう言ってくれた。
それはそうとして、予想通り!・・ただの鎧ではなかった!
見た感じ、機械装甲、ロボという感じかな。
カインの言う通り、機能の詳細の情報はないから、慎重に今から探るしかない。
「まずは様子見からですね!」
「フンッ!そんな悠長なことを言ってられるのも今のうちだ」
そう言うと、王は装甲の上にある操縦部分のような所へ乗っかった。
「これはどうだ?」
装甲の右手が、持ち上がると、手の平から黄色のエネルギー弾のようなものが複数。それも、連続して発射してきた。
「んっ?・・なるほどね」
すぐさま、カインの前へと瞬間移動をした。
「そのまま、後ろに!」
飛び込んでくる弾。その全てが私の目の前で消し飛んだ。
「何!」
その瞬間、少しだけ、パリッと静電気のようなものを感じた。おそらく、雷属性の弾丸だったのだろう
あと、あの連射速度・・カインの反射の魔法でも、物量で押し切られてしまうだろうけど
それに対して、属性魔法の力なら、どれだけ打たれても、私のバリアを破ることはできない。
「その兵器、かなり強いみたいだけど。私との相性は、かなり悪いみたいだよ」
「グッ・・」
王は歯をギリギリ言わせながら、私たちのことを見つめている。
「(王とは言っても。こうマジマジと見下されるような感覚は、なんか嫌だな)もう手段がないのなら、早く降参してくれない?」
「・・す・・するわけがないだろう。はっ!」
今度は両手を持ち上げると
再び、属性弾を撃ってきた。
さっきと同じ黄色。そして、もう片方からは水色の弾が。
「カインさん、さっきと同じで私の後ろに」
あれは雷と。色的に水・・もしくは氷かな?
「ああ!」
「なんだ。また、後ろに隠れるつもりか?それは、つまらないだろう!」
王がそう言った次の瞬間、砲撃を停止したかと思うと。
ゴゴォォォ〜!
とエンジンの噴射音がし始めた。
そして。
「は!」
あの巨体からは、考えられないくらいのスピード(言っても、私達が走るより4倍速いくらい。目で追うことはできる)で垂直移動を開始し始め・・
「これはどうだ!」
私の目の前まで来ると、右手の装甲拳を振り上げ始めた。
避け・・いや、カインに当たってしまう。
なら、この機を利用できる方法は・・
あっ!片腕が使われた瞬間に攻撃に転じるのはどうかな?片腕だけじゃ、胴体を全て隠すことはできないだろうし
「打って来てもいいよ。この私の防御を突破できるならね」




