第17回
この物語は、フィクションです。登場する団体や個人は、実在しません。
また、登場する団体や個人は、実在の物と関係ありません。
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闇探偵 西園寺 美園(17) 相良 凌
2 美園 初の闇探偵業(16)
彼女は、白塗りの壁にある、大型トラックが出入り出来るほどの入り口が開いたのを、目撃した。そこから黒塗りの車が、もう1台出てきた。彼女は、自身のフライトジャケットに包まれ、隠匿された、高倍率ビデオカメラを、そこに向けた。
「秋本さんに、見せてもらった、写真の男性によく似た人が、後部座席に乗ってるわ!」
紗些平と名乗る女性が、高倍率ビデオカメラの画面を見て言った。
西園寺が、指示する。
「紗些平さん! あの車つけて下さい!」
「分かったわ! あの人を助けるのも、目的でしょ?」
紗些平と名乗る女性が、快く応じた。西園寺が答える。
「はい!」
「私たち、武闘派じゃないから、よろしく!」
「武闘派じゃなくても、孝道さんを助け出したいです!」
「いい覚悟ね・・・」
と、紗些平と名乗る女性が言うと、孝道正賢と見られる男性を、後部座席に乗せた、黒塗りの車が動き出した。
紗些平と名乗る女性が、すかさず言う。
「ちょっとしてから、追うわ! 気取られないようにしないと・・・。」
西園寺は、
「はい!」
と、応じた。
☆
その頃、長田みやびは、日差しが差し込む、大政建設本社の総務課課長の席に座り、立ったままの男性と、密談をしていた。
長田みやびが、小声で本題に入る。
「例の産廃処理場に見に行った、フリーの週刊誌記者行方不明らしいの・・・」
「本当ですか?」
と、小声で、驚きの様子を隠せない、若い立ったままの男性。
「同僚のフリー記者が、若い子を連れて、孝道さんの事を、訊きに来た・・・」
「で、話したんですか?」
「ええ、例の産廃処理場の事について、話してやったわ。私と孝道さんのメールのやり取り、見たらしいけど、何の事か、分からなかったみたいだったから・・・」
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探偵の助手時代の西園寺美園も登場する、より、スケールの大きい、相良 凌 作品 特命探偵シリーズをよろしくお願いします。(下の〔【VictoryProjectWin☆特命探偵シリーズ☆】〕のリンクからアクセス出来ます)