来し方行く末
主人公の白糸葉奈子(しらいとはなこ)は、母方の叔母、豆島美富子(まめしまみとこ)の元勤務先JAを相手に金融ADRを起こす。ADRとは裁判によらない紛争解決方だが、不正をしていた美富子は優位な立場を利用してJAをも操作してうまく逃げる。実は美富子は農協勤務時の二十代から巨額の横領をしていたが、母親の一族全員がそれを知っていた。誰もが美富子の罪を問えず、逆にそれを暴いた葉奈子が苦境に陥る。
本編は第一章「来し方」 で葉奈子の幼少時代並びに祖母の夕子(ゆうこ)の気鬱、並びに葉奈子と美富子との気まずい関係を書く。
第二章「行く末」 で一族の誰もが美富子の横領を知っていたことが判明する。金融ADRを起こした葉奈子に対し、母親の春子すら「あんたが勝手なことをしたせいで、姉妹仲がおかしくなってしもた」 と責める。
寡黙だった亡父公男、見栄っ張りの春子、巨大組織のJAや国会議員を後ろ盾に悠々と生きる美富子とその一族を対比させ、誠実とは何か、人生で何を一番大事にすべきかを問う小説です。
※第7回金魚屋新人賞最終選考作品※
本編は第一章「来し方」 で葉奈子の幼少時代並びに祖母の夕子(ゆうこ)の気鬱、並びに葉奈子と美富子との気まずい関係を書く。
第二章「行く末」 で一族の誰もが美富子の横領を知っていたことが判明する。金融ADRを起こした葉奈子に対し、母親の春子すら「あんたが勝手なことをしたせいで、姉妹仲がおかしくなってしもた」 と責める。
寡黙だった亡父公男、見栄っ張りの春子、巨大組織のJAや国会議員を後ろ盾に悠々と生きる美富子とその一族を対比させ、誠実とは何か、人生で何を一番大事にすべきかを問う小説です。
※第7回金魚屋新人賞最終選考作品※
第一章 来し方
第一話・支度
2020/02/01 09:20
(改)
第二話・豆島の一族
2020/02/02 06:00
(改)
第三話・地蔵盆
2020/02/03 06:00
第四話・祖母の家、豆島の家
2020/02/04 06:00
第五話・継彦の婚約者
2020/02/05 06:00
(改)
第六話・祖母の質問
2020/02/06 06:00
第七話・継彦の結婚
2020/02/07 06:00
第八話・優しい虐待
2020/02/08 06:00
第九話・美富子の立ち位置
2020/02/09 06:00
(改)
第十話・継彦の子どもたち
2020/02/10 06:00
第十一話・葉奈子の結婚
2020/02/11 06:00
(改)
第十二話・相続
2020/02/12 06:00
第二章 行く末
第一話・日常
2020/02/13 06:00
(改)
第二話・春子倒れる
2020/02/14 06:00
(改)
第三話・美富子への疑念
2020/02/15 06:00
(改)
第四話・本当の相続税
2020/02/16 06:00
第五話・無連絡
2020/02/17 06:00
第六話・美富子からの電話とJAの返答
2020/02/18 06:00
(改)
第七話・次の手
2020/02/19 06:00
第八話・金融ADRへの準備
2020/02/20 06:00
第九話・金融ADR本番
2020/02/21 06:00
第十話・来し方行く末
2020/02/22 06:00