1ハンティング
・ほのぼのが好きな人は見ない方がいいです。
・だんだんぶっ壊して行く予定です。
・小説と現実と区別がつかない人も見ない方がいいです。
・こんな小説もあってもいいんじゃない? って感じで書きました。
「フゴッフゴッ」
「すまんな…」
バチバチバチ!!
「ピギィイ……」
「カイー! 猪の解体もしといてねー!」
「わかったよ姉ちゃん!」
俺の名は御堂カイザー。24歳で絶賛無職だ。 いや、2ヶ月前まで仕事してたんだけどクビになっちまったんだな。
当時の恋人が浮気しててだな…浮気相手が会社のお偉いさんで、ぶん殴ったらクビになりましたとさ。
あのクソアマぶっ殺す!って思ってたけど今はどうでもよかったりする。
で、名前なんだけど…キラキラネームだわな。 付けられた方の身にもなってみろってんだ。 文句言おうにも親は小さい時に事故で亡くなってるからどうにもできない。
ザシュッ! ボタボタボタ…
「はぁー…慣れたとはいえ…動物の解体はキモいな」
「カイー! 解体終わったら蔵の方も整理しといてー!」
「血の臭いで臭いからシャワー浴びてからするよ!」
さっきからうるさいのは俺の姉の御堂リン。 28歳未亡人で元モデルの美人だ。 父親の方も事故で亡くなってる。
で、娘が居て名前は御堂明日香3歳。 チョー可愛いの!トコトコ歩いて俺に付いてくるんだ!
「あーさっぱりした。蔵の整理でもしますかねー」
蔵の整理…じいさん婆さんが亡くなって遺品整理っての?2人でやってんだけど…すげー大変だよ。親戚が居る訳でもないから人手がないのだ!
「鍵はーっと…これか」
ガチャ…ガラガラガラ…
「うわ…湿気すげーな! 取り敢えず空気の入れ替えすっか」
空気の入れ替えしてる間に一服だ。 ヘブンスターうめー! 天使の羽が7つあるロゴ…ヘブンスター!美味しいよ!でも汗かくとタバコ吸ってる人特有の臭いするから臭いぞ!ワキガの元だな!
「っし! 片付けますか! って、何があるか確認するだけなんだけどな!」
巻物…壺…昔のお宝か? どーでも鑑定団に出したらお値打ち物がありそうだな…
握力計あんぞ。
「ふんぬばらぁあ!ふぅ…68キロか…まぁまぁだな」
他には…ぬわ! 刀あんぞ! 抜いてみるが…錆びてらっしゃる。
「ふはははは!我は剣豪カイザーなるぞー!」
ブンブン刀を振るう…重いな!
「ツバメ返しぃいい!」
ガン!!
「あっ! やべっ! 棚に当たった! わぁあ!何か落ちてくる!」
紫色の球…水晶か? が落ちて行く…手には錆びた刀…捕れないぃぃい!
バリン…
「うわ…やっちまった! どうしよ…。 うお!何だこの煙は!」
水晶っぽいのが割れて中から紫色の煙が出てきた。 その煙が俺にまとわりついてくる!
「カイー! 蔵の整理終わったら―――」
「姉ちゃ―――」
☆★☆★☆★☆★☆★☆
チチ…チチチチチ… ワォーン… キュイッキュイッ…
「んん…は! 寝てた…のか? どこだ…ここ?」
煙にまとわりつかれて…それから…寝てた? んで目が覚めたら…森? はぁ!?
「おい…おいおいおい…なんだこりゃ! なに!? 水晶割った罰で姉ちゃんに森に捨てられたか?」
周りを見渡して見るが…木…木…木…なんと言うか、森だ。
「裏山…って感じじゃないな。 遠吠えっぽいの聞こえるし、何かキュイキュイ鳴いてるし…怖いんですけど」
いや、まじ怖いんですけど…。 持ち物は…錆びた刀がある。 取り敢えず…人が居る所を探そう。どこに居るかも分からんし。
ワォーン…
「こわ…野犬か? 身を隠しながら行くか。 隠れてても臭いでわかるか?」
独り言言いながらじゃないと不安で押しつぶされそうだ。 んで、身を隠しながら適当に歩いてく。
ガサガサガサ…
「!! 何か…いる!」
「フゴッフゴッフゴッ!」
「猪か! ん? おいおい…牙がでかいぞ!?んだありゃあ!」
「フゴッ…」
あ、気付かれた! ですよねー! 猪の体長は1mくらいか…小さめだな。 今日家で解体したやつはもっとでかかったぞ。 っても檻の罠に掛かったやつを仕留めただけなんだけど!
ドドドドド!!
猪の突進…速い!そして怖い! 当たるギリギリで横っ飛びして突進を躱す。 そのままどっか行けよ!
通り過ぎてそのままターンしてまた突進してくる! どっか行けよバカ!
「あー…こえぇ…足がブルってるわ。 錆びた刀しかないが…やるしかないか。逃がしてくれないかなー」
ドドドドドド!!
逃がしてくれるわけもなく…突進してくるクソ猪! また横っ飛びしてギリギリで躱す! ドシン!っと木にぶつかる猪! わははは!バカめ!ちょっとクラっと来てるではないか! 刀で…錆びて切れないだろうから…突きだ!
「死ねやぁああ!!」
ドッッ!!
「ピギィィイイイ!!」
横から突きで心臓を狙う! だてに田舎で猪の解体しとらんわ!心臓の位置くらいわかるわい!
刀を突き入れた場所からドバドバ血が吹き出る! ぬわっぷ!血がめっちゃかかった! そして…
キラキラキラ…
猪は消えた。
「は? 消えた?」
光が俺に向かって飛んで来る。 そして…体内に入る。
ボフン!
オロオロしてたら…俺の中?から、何かタブレットみたいなのが出てきた。 空中に。 なんで浮かんでんの? ま、まぁいい。何か書いてんな。
「レベルアップ…? はぁ?」
ガシッっとタブレットらしきものを取る。 なんだよレベルアップって! あ、画面押したら画像が変わった。
カイザー
レベル2
うん。これだけ。 意味わからん!
タブレットらしきものをタップしまくる。
ん? 転移? 家の蔵の映像が… 転移って所をタップしてみる。
シュンッ…
「ッ!?…ここは…蔵か!?」
ダダダッと蔵から出る。 帰って…来たのか? いや、夢だったのか!?
「あ! カイ!あんたどこに行ってたのよ! って、あんた真っ赤じゃない! え? それって…刀持ってるの!? それで猪解体したんじゃないでしょうね!?」
うん。 人殺しーとか言われなくて良かった。 うちの姉…バカだからな! というか…真っ赤…さっきの森の猪の血だとしたら…
あれは夢じゃなかったのか…
――俺のハンター物語――




