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お助け(チュートリアル)令嬢ですが、王子はヒロインじゃなく私に夢中みたいです!?  作者: あいら


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3-4

「キャサリン様!心配しました~」


「ごめんなさいね、セシリア」


セシリアにぎゅっと抱きしめられ、

心配かけて申し訳なかったと思うと同時に、

誘拐されたのが、セシリアじゃなくて良かったと思う。


「それで、王子と付き合う事になったんですか?」


「え?」


「だって、王子、キャサリン様の事、好きですよね?」


「セシリアはそれでいいの?

 王子が好きじゃないの?」


「王子の事ですか?

 むしろ、キャサリン様を巡るライバルって感じです。

 お互いとっちが一番かってね、


 私が好きなのはジョゼフ様です!」


「ジョゼフ様って、神官の?」


がーんとショックを受ける、

ゲームで攻略に失敗した時、

強制的に結ばれる相手だ・・・

私・・・失敗したんだ・・・


「私、今アタック中なんです!

 何度も教会に通って!

 ジョゼフ様、私みたいな年上が・・・

 なんて断れるんですけど、絶対諦めません」


ジョゼフが断った?


絶対結ばれるキャラじゃないの?


「ジョゼフ様のどこが好きなの?」


セシリアはあはははと笑いながら続ける。


「養父の孤児院長さん、

 子供の頃、大人になったら結婚するって言ってたんです、

 まあ、父親と結婚するって、

 小さい子がいうのと同じですね。


 ジョゼフさんは、何となく養父を感じさせるんです。

 どんな人でも包み込む感じとか・・・」


「本当に好きなのね」


「はい!」


ならいいかと思う。


セシリアが本当に好きと思える相手と出会えて、

これからどうなるかは分からないけど、

私にできるのは応援するだけだ。


「王子の計らいで、

 私はこの城併設の教会で、回復魔法の使い手として、

 働く事が決まりました、

 怪我をしたらすぐに呼んで下さい!」


「ありがとう」


メアリーが続ける。


「それと、フレデリック・エバンス主催のパーティで、

 中庭でこっそりと、フレデリック様がカレン様に

 告白したって、ロマンティックだったと聞いているよ」


「まあ、それは嬉しい知らせね」


「王子、見習っていいかげん決めて下さい」


メアリーがじろりと王子を見る。





「手を」


王子が手を差し出してくれる。


その手にそっと私の手を重ねる。


そのまま、ゆっくりと王子が歩くままについていく。


やってきたのは、色とりどりの花が咲く庭園だった。


王子がゆっくりと膝まずいて、手を取り直す。


「キャサリン・セーラム嬢、

 貴女を愛しています、私の妃となって下さい」


「はい」


私が答えると、ゆっくり手の甲に唇が落とされた。


そのまま立ち上がると、

ゆっくりと唇が重ねられる。


私は目を閉じ、幸福に心が満たされるのを感じていた。

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