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despair  作者: 十六夜
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第四章 違和感

「」……普通の会話

〈〉……会話の中の会話

()………補足

『』……心の中の気持ち

【】……重要単語

+………場面切り替え


俺は今電車に乗っている、何でたろうブッ○・オ○に寄ろうとしていたのに……家にそのまま帰ろうとしている。

さっきの2人の話が気になってしょうが無かった。荒川がいつもと違う、殺されるかもしれない、だから怖くなって俺は早く帰ろうとしているのか?

自分自身が分からなくなってきた。今まで何回も荒川の事は色々と言われたが別にそこまで怖く無かった。それなのにどうして今になって………………………。


ポケットの中に入れていた携帯が震えだした、誰かからの電話だ。見てみると西沢さんからだった。



「もしもし」


「あ、良かった〜、繋がった。」


「おいおい、いきなりどうしたんだよ?」


「今日あの2人に言われた事が気になって……。」


「ははは……大丈夫だって。」



俺は西沢さんの話しにちゃんと返事をしながら心の中でおかしいと思っていた、さっきまでもやもやとしていた気持ちが一気に晴れたからだ。怖いという感情も出てこず逆に何故か安心する様な気持ちになった。

どうしてだろう…………。


答えは直ぐに出た。友達と一緒にいるからだ。思い返せばいつも俺の周りには友達がいた。一緒にいなかった時なんて殆ど無かった。だけと今は1人だ、不安が有るときはいつも周りに友達がいて相談する事が出来た。帰る時には不安な事は何も残らない、だけど今回は相談する事も出来ないまま帰っていたから不安だったんだ。

でも今俺は西沢さんと話している、だから安心出来るんだ。だったらこの電話を切ったらまた不安な気持ちになるんだろうか?………いや大丈夫だ。

明日はまた皆と会える、不安はその時にきっと消えるだから安心出来る。そう思い俺は「それじゃあな。」


「うん、また明日。」



と言う声を聞き通話を切った。


もう不安は無かった。



++++++++++++


次の日、朝のSHLが始まる前に俺達6人は集まって昨日の事を話した。



「まじかそれ、あいつ、あれがいつもよりも怒っているのか?」


「しかも〈殺したい〉、なんて言っていたのか?」


藤原と彰太の質問に俺と西沢さんは


「ああ、まじだ。」


「あの2人は嘘は言わないと思う。」


「だから皆気をつけて欲しいんだ。俺のせいで巻き込ませて………。」


そう言って頭を下げた。


「謝る事はないよ、誰もこんな事になるなんて思っても無かったし、皆でいれば何とかなるよ。」


「そうだね……今日はなるべく6人で行動しよう。どんな時でも1人にはならない様に最低でも2人組で行動しよう。特に前原は。」


そう浅倉さんと中林は言ってくれた。だから俺と西沢さんも普通に話を続ける事が出来た。


「今日の1限目は体育だから気をつけてね。もしかしたら何かされるかもしれないから。」


「そうだな、今日はバスケだからもしかしたら顔にボール当てられたりするかもな。」


「最悪の場合、試合中に足に何かされるかもしれないぞ。」


俺と藤原の会話を


「大丈夫、大丈夫、あんまりマイナスに考えないほうがいいぞ。」


「そうそう、何とかなるって。」


と彰太と浅倉さんが場の雰囲気を明るくしてくれたのでその後は楽しく会話が続けられた。



その時俺は気づいていなかった、柊が会話に参加せずに何かを考えていた事に………



++++++++++++



その話をしてからもう6日がたった。それまでの間全員が注意をしていたが、特別何かしてくる様子は無かった。今日は火曜日、あの2人から忠告を聞いた日だ。

俺はいつものように学校へ行くために電車を待っていた。

だけど何かがおかしかった、俺は周りを見渡したが何も変な所は無い、気のせいだろうか………

やっぱり朝のあの事が引っ掛かっているのだろうか……。



++++++++++++約30分前……


いつもの様に朝食の食パンを食べていたら電話が鳴ってきた、母さんが取ったのでまた食べ始めようとしたら「大貴ー風見君から電話よ。」と言われた。


「柊から?」どうして携帯にかけて来なかったのか不思議に思ったが(電話の後、携帯の電源を切っていた事を思いだした)取り敢えず電話に出た。



「もしもし、柊?どうしたんだこんなに朝早くから。」


「前原…………………学園で気をつけろ、後屋上にもな。」


「は?」


「死ぬなよ。」


「おい!!どういう事だよ。」


……その後聞こえて来たのは電話の切れる音だけだった。

それから何度か柊に電話をかけたが、電源を切っているらしく繋がらなかった。



++++++++++++


俺はその後電車の中でも、学校に行くための長い坂道を登っている間もずっと胸に違和感が押し上げてきた。学園に行ってはいけない、そんな感じがした。

だけど俺はその思いを気のせいだと払いのけ校門まで来た。まだ学園の中は見ていない、目を閉じているからだ。目を開けてはいけない、心のどこかがそう叫んでいる。

大丈夫だ中には皆がいる、きっと大丈夫だ。そう思い俺は目を開けた。




そこは………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………



いつもと変わらない風景だった。俺は安心して学園に入って行った。


++++++++++++


この日俺の楽しい日常は崩れさった……………………










第四章 違和感 了

感想、アドバイス良かった下さい。m(__)m

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