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サンドボックス ガーデン  作者: さんまぐ
第1章 南の「時のタマゴ」
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力の差。

「お前の事は知っているぞ…」

フードの男が木の裏から姿を現した。


「先日、私の兵隊たちを皆殺しにした少年だな。それにしても珍しい。「時のタマゴ」か…」


そうか、僕が跳んだからフードの男は僕の事を知らないんだ。


「その力は前回見た。呪われたアーティファクト…面白い。少年。少し私と話をしないか?」

「何を!」


「私の合図で一斉攻撃が始まる。今戦うというのなら合図を出す。だがお前が私と話をするというのであれば兵隊は動かさない。どうだ?」


確かに今は時間を少しでも稼ぎたい。戦闘になることなく父さんと母さんがナックの家まで行ってくれれば戦いは有利になる。


「わかりました。何を話すんですか?」


「何にしようか?」


「ふざけないでください!」

「ふざけてなんていない。戦えば私が勝つのだ。…ああ、そう言えば「時のタマゴ」で時を跳ぶと言う事は、お前は私の目的を知っているな?」


「王がアーティファクトを求めていて、命を回すために村の皆を殺そうとしている」


「そうだ、…そうか!お前は一度皆殺しにされたな!それで戦う意思を持って私たちの事を皆殺しにした。そうだろう?」


「ああ、僕は皆の為に戦う!」

「ご苦労な事だ、時に少年よ、お前は「時のタマゴ」の呪いを知っているか?」


「あなたから聞きました」

「そうか、ふふっ、それでもみんなの為に戦うか。面白い、次の質問だ、お前は私から何を聞いた?」


「「時のタマゴ」を持って帰れないから王の所に来い、ただ来るのではなく三の村の南に行き、四の村に立ち寄ってから来いと言っていた」


「そうかそうか、それではお前はなぜここにいる?なぜ言う通りにしない?」

「僕は行かなくても村を守ったから行く必要はない」


「それでこのザマか?訓練兵で一度敗れた私は今回一般兵を連れてきた。今回がもしも駄目だった時は更に数を増やす。それでもダメなときは熟練兵を連れて滅ぼしに来る」

「何だって!?」


「王の命令は絶対、王が生きている限り私は王の命令に従い続けるのだ…」

「…」


「だから、お前が村を守ると言うのであれば王を倒すしかないな」

「お前を殺せばそれで終わるんじゃないですか?」


「それはどうかな?まだ城には私の代わりが居る。それこそ国の兵隊1200人を全滅させるまで戦い続けるのかな?それは常識的ではないな。やはりお前は王を殺すしかない」

「なんでそんな事を…」


「「時のタマゴ」を王に届けるためさ!」

「…」


「わからないのか?仮に私がこれからお前に勝ち、その身を拘束したとしよう。王都に向かうまでの道のりで時を跳ばれてはどうすることもできないのだ、お前自身の意思で城に来てもらうしかない。だから呼んでいる。ただ呼ぶだけだとつまらない。だからお前と「時のタマゴ」が強くなるためにも三の村と四の村に寄ることを勧めている」


この男の言う通りならまだ1200人のうち17人しか殺していないことになる。

この先もっと強い兵隊を相手にすべて倒せるのであろうか?

こちらはある種無敵だ、勝つまでリトライが出来るから。

でも1200人はやっていられない。


「どうしたね黙り込んで?お前は賢そうだからもうわかっているんだろう?この戦いに勝ち目がない事を」

確かに勝ち目がないのかもしれないがまだ諦めたくはない。

どこかに活路があるかもしれない。


「そうか、まだ諦める気はないか。では先に一つ言っておこう。

私のアーティファクトはA級。「瞬きのローブ」だこれさえあればこの国の中ならば願ったところに飛んでいける。瞬間移動と言うやつだ。この力で前回は安全圏に避難もしたし、帰還も一瞬の事であった。

これがどういう事かわかるかね?」


…瞬間移動?

時を跳ぶアーティファクトがある以上おかしなことはない。

だが今一番聞きたくない能力の一つだ…


「流石だな少年。お前にはわかったな。仮に今撃退できるまで戦闘を繰り返したとして、私を一瞬で倒せない限り私は城に一瞬で帰還をしてまた4日後に兵士を連れてくる。次は倍の100だ。」


100?52じゃないのか?


「…驚いているのか?

ああ、まだ「時のタマゴ」は、村の外まではアーティファクトを探知できないのか?

村の外に追加で25の兵隊が控えている。」


最悪だ、あんなのがまだ48も居ると言うのか。


「あと一つ、もし村人とどこかに逃げ落ちた場合だが、当然わかっているだろう?私はこの国の中ならどこにでも瞬間移動が出来る。必ず探し出して命を回す。ちなみに言っておくが、他の村や王都に逃げても無駄だ、国中のアーティファクト使いは例外なく最後には殺す事になっている」


頭がクラクラしてきた。


「この村人は全員C級だったな。残念だな戦う術もなくあっという間に殺される。お前は城に来るしか皆を助ける方法は無いんだよ」


「トキタマ!!」


「ほう、この場からとりあえず逃げるつもりか?それもいい。気が済むまで戦うといいさ。だが覚えておけ、お前は私の指示に従って城を目指すことになる。そしてその気になった時は今日、日の出の時刻に1人で私の元に来い。そうしたら総攻撃は中止してやる」


「何故中止する?」

「簡単な事だよ、わかっているだろう?村人はお前の行動理由であり人質であると言う事が…、先に村人を全滅させたらお前は不死を良いことに逃げだすかも知れんからな」


「くっ…」

その通りだ、村の皆が居る限り僕は言う事を聞くしかないのかも知れない。



だが諦めきれない!

「トキタマ!【アーティファクト】!」


「それでもまだ跳ぶか…無駄な事を、まあ、いい。好きなだけ試すがいい!!」

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