百一.変わってるようで変わらない
七年後──。
一室の扉をノックする音が響く。
「ミレイ? 準備は出来たかな?」
爽やかな声が扉ごしに響く。
「大丈夫よ、シング。準備出来たわよ」
その答えを聞き、扉を開くシングだった。
「うん、ミレイはそっちの格好も似合うね」
「なら良かったわ」
ミレイの服装は、かつての冒険をしていた時のものだった。ディザスター退治の旅の時のだ。
「それに大斧があれば、完璧だね」
「あんな重いの持てる訳ないじゃない。仕方無いわ」
ミレイとシングは、歩いていって王城の外に出る。
すると、一羽の白い鳥が舞い降りた。
唐突に声が響く。
「お久しぶりですね、レナードです。早速ですが、お二方を迎えに来た次第です」
「それなら、頼んだわよ」
「お願いします、レナードさん」
レナードは、使い魔の鳥を通して、唱える。
詠唱が終わり、魔法名が言葉にされると、二人の姿は消えていった。
次に、ミレイとシングは見覚えのある大広間にいた。
ヴィンランド王国の謁見の間だった。
そこにいたのは、玉座に座り肘をつく国王ウィリアム。
手前にいる魔法使団長のレナード。
その後ろにいるのは。
ヴェルストとアイリスにリアだった。
みんな、成長していて若干変わっていたが、服装はあの頃のを身に付けていた。
変わっているようで、変わらない。
ふと、勢い良く駆けて近寄る者がいた。リアだった。
リアは、すぐさま、ミレイに抱き付く。
「ミレイさん、会いたかったのです!」
ミレイも抱き返す。
「あんたは、変わったようで変わってないんだから」
完
ここまで読んで下さった皆様、ありがとうございます。
今作は、良い終わり方が出来て、納得してます。クオリティでは、納得出来てませんが。
まだまだ、精進致します。
次回の新作ですが、原点に立ち返って、新たな物語を創ろうと思っています。
時々、活動報告にて近況を載せますので、よろしくお願い致します。
皆様、本当にありがとうございました~。




