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スローライフを目指したはずが女神からもらった無自覚フェロモンのせいで最強ハーレム帝国が出来上がった  作者: 玄遥斗


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第5話 朝の温もりと、ゆっくりとした日常

日常パートです。

翌朝、柔らかい朝日が木製の窓から差し込み、俺はゆっくりと目を覚ました。

体は軽く、昨夜の小さな祝宴の疲れもほとんど残っていない。

それでも、こめかみのあたりに微かな重だるさを感じる。昨夜、鑑定EXを使った代償がまだ残っているようだ。


俺はベッドの上で軽く伸びをして、深呼吸した。

新鮮な森の空気が肺に入ってくる。この村に来て五日目。少しずつ、この世界の空気に体が慣れてきた気がする。

部屋を出ると、台所の方から温かい湯気と良い匂いが漂ってきた。


「おはようございます、悠真さん。よく眠れたかしら?」


明るく柔らかい声で迎えてくれたのは、村長ガルドの妻であるエレナだった。

40代半ばくらいの、穏やかで優しげな女性。リリアに似た明るい金髪を緩く後ろでまとめていて、笑顔に温かみがある。


「ああ、おはようございます、エレナさん。いい匂いですね」

「ふふっ、昨夜の残り物を温め直してるの。悠真さんが味付けを教えてくれたおかげよ。」


エレナは俺に温かいハーブティーを淹れてくれながら、優しく微笑んだ。

彼女の動きは落ち着いていて、母親らしい包容力のようなものを感じさせる。


そこへ、リリアが少し慌てた様子で台所に入ってきた。

朝の畑仕事で少し汗をかいたのか、頰が上気し、白いワンピースの胸元や首筋がほのかに湿っている。

朝陽に照らされた金色のポニーテールが美しく輝いていた。


「おはようございます、悠真様! ……もう、お母さんったら。先に悠真様のところに行っちゃうんだもん」


リリアが少し頰を膨らませると、エレナはくすくすと笑った。


「だってリリア、朝から悠真さんのことばっかり気にしてるんだもの。

母親として、少しは手伝ってあげないとね」


「も、もう! お母さんったら……!」


リリアの顔が一瞬で真っ赤になった。

彼女は俺の隣の椅子に座りながら、熱っぽい視線を向けてくる。

その瞳は潤んでいて、まるで俺の反応を一瞬も逃したくないというような熱がこもっていた。

朝食の席には、村長のガルドも加わり、四人で囲んだ。

ガルドが満足げにシチューを味わいながら言った。


「本当に悠真さんのおかげじゃ。魔狼も無事に追い払えたし、飯もこんなに美味くなった。

わしらみたいな小さな村に、こんな人が来てくれるなんて神様の計らいじゃのう」


エレナも頷いた。


「ええ、本当に。悠真さんみたいな落ち着いた若い人が来てくれると、村全体が明るくなる気がするわ。

リリアもここ数日、ずっと生き生きしてるし」


「母さん! 余計なこと言わないでよ……」


リリアが恥ずかしそうに俯くが、俺の腕の近くに体を寄せてくるのはやめない。

彼女の柔らかい二の腕が、時折俺の腕に触れ、甘い汗の匂いと若い女性特有の柔らかい体臭がふわりと漂ってきた。

俺は内心で苦笑しながら思った。


(……本当に、みんな優しい。

でも、ちょっと好意が強すぎる気がする。転生してまだ三日目だぞ?)


俺はスローライフを望んだはずだ。

派手に目立つことなく、静かに、のんびりと暮らしたい。

そのために、チートも最小限に抑えている。

それなのに、周囲の反応が妙に熱い。


(女神アリアの「特別な祝福」が関係してるのか……?

いや、まさかな。俺は何も変わったことしてないし)


朝食を終えた後、リリアが少し興奮気味に提案してきた。


「悠真様、今日は午後から川の方へ行ってみませんか?

魔狼もいなくなったことですし、魚がたくさんいる季節なんです。

一緒に採れたての魚を捕って、夜にみんなで食べませんか?」


彼女の瞳はキラキラと輝いていて、期待でいっぱいだった。

エレナも横から微笑みながら言った。


「いいアイデアね、リリア。悠真さんも息抜きになると思うわよ」


村長のガルドも笑いながら頷いた。


「わしは畑の方を見るから、若い者たちは楽しんでおいで」


俺は少し迷ったが、結局頷いた。


「……まあ、のんびりできるならいいよ。魚捕りか、懐かしいな」


リリアの顔がぱっと明るくなった。


「やった! じゃあ準備してきますね!」


一時間後、俺とリリアは村の外れを流れる川へと向かった。

彼女は籠を提げ、簡単な釣り道具を持っている。

白いワンピースの裾を少し短めにまくり上げ、動きやすい格好をしていた。

川に着くと、透明度の高い水が陽光を反射してキラキラと輝いていた。

木陰が多く、風が気持ちいい。まさにスローライフに最適な場所だ。


「ここ、子供の頃からよく来てたんです。

水が冷たくて気持ちいいんですよ」


リリアは靴を脱いで川に入り、くるぶしまで水に浸した。

白い脚が水に濡れて光り、細い足首からふくらはぎにかけてのラインが艶やかに見える。

俺も少し離れたところで靴を脱ぎ、水に入ってみた。

冷たい水が心地よく、地球での記憶を少しだけ思い出させた。


「確かに気持ちいいな。ここなら毎日来てもいいかも」


「本当ですか!? だったら毎日来ましょう! 私が毎日お弁当を作りますから!」


リリアが嬉しそうに近づいてくる。

水の中で俺の隣に並び、時折腕が触れ合う。

彼女の体から上がる甘い汗と、川の水の匂いが混じった独特の香りが、風に乗って漂ってきた。

俺たちはしばらく魚を狙って網を入れたり、手で捕まえようと試したりした。

もちろん俺は本気でやらず、のんびりとしたペースで動いていた。

リリアが突然小さな声を上げた。


「きゃっ……! 冷たい!」


水しぶきが彼女の胸元にかかり、白いワンピースが透けてしまった。

布地が肌に張り付き、柔らかな胸の膨らみと、薄い下着のラインがくっきりと浮かび上がる。

彼女は慌てて胸を隠したが、逆に強調される形になった。


「す、すみません……見ないでください……」


頰を真っ赤に染めながらも、彼女は俺から目を離さない。

むしろ、熱い視線を向けてくる。

俺は視線を少し逸らしながら言った。


「大丈夫か? 濡れたままじゃ風邪引くぞ」


「平気です……悠真様が近くにいてくれるなら、なんだか温かい気がします……」


リリアは照れながらも、俺の腕にそっと寄りかかってきた。

濡れた体温が直接伝わり、柔らかい感触が腕に押しつけられる。


(……この子、本当に俺に懐きすぎだ)


俺は内心でそう思いながらも、悪い気はしなかった。

むしろ、温かくて心地いい。


ただ、転生してまだ数日だというのに、この距離の縮まり方は明らかに普通ではない。

午後になり、俺たちは木陰で少し休憩することにした。

リリアが持ってきた簡単なお弁当を広げる。

俺が少し調味料を足した昨夜の残り物と、新鮮な果物だった。


「悠真様、口を開けてください」


リリアが果物を手に、俺の口元に近づけてくる。

彼女の指先が軽く俺の唇に触れ、甘い香りがする。

俺は素直に口を開けた。


「……ん、甘いな」


「よかったです……」


リリアは幸せそうに微笑みながら、自分の分も食べ始めた。

時折、俺の顔をじっと見つめては、頰を赤らめている。

休憩中、俺は軽く自分のステータスを確認しようとした。

鑑定EXを一瞬だけ起動させた瞬間——。


ズキン。

後頭部に鈍い痛みが走り、軽い倦怠感が体を包む。


(……やっぱりすぐに負担が来る。

もう、本当に最小限にしないと)


俺はすぐにスキルを切って、川の流れを見つめた。

リリアが心配そうに俺の顔を覗き込んだ。


「悠真様……また顔色が少し悪いです。疲れてますか?

私の膝枕、しますよ?」


「いや、大丈夫だ。ちょっと日差しが強かっただけ」


俺は笑って誤魔化した。

午後遅く、俺たちはそこそこの量の魚を捕まえて村へ戻った。

エレナが川で濡れたリリアを見て笑った。


「まあ、リリアったら。悠真さんに迷惑かけてない?」


「かけてません! ……多分」


リリアが頰を膨らませる。

その夜、捕った魚をみんなで調理して食べた。

俺が軽く味付けをしたことで、また村人たちから大絶賛された。

トムが笑いながら言った。


「悠真さん、ほんとに魔法みたいだな。魚まで美味くなるなんて」


カイルも頷いた。


「これからもよろしく頼むぜ」


エレナが優しく俺に声をかけてきた。


「悠真さん、この村にいてくれて本当にありがとう。

リリアも毎日楽しそうで……母親として嬉しいわ」


俺は杯を傾けながら、静かに内心で思った。


(みんな本当にいい人たちだ。

俺はただのんびりしたいだけなのに……

この温かさが、いつまで続くんだろう)


リリアは当然のように俺の隣に座り、肩を寄せてくる。

彼女の体温と甘い香りが、夜の焚き火の煙と混じり合っていた。

俺はまだ完全には気づいていなかった。

自分の体から漂う、女神がくれた特別な「祝福」の影響力に。

この村での、甘く、静かで、ゆっくりとした日々が、

確かに少しずつ、深みを増していっていた。

21時に投稿していきます。

もう一つの作品も投稿してますので良ければおねがいします!

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誤字等あれば指摘してくださると助かります。

次回もよろしくお願いします。

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