2秒目はとりとめなく。
透明な壁から通る陽の光は私に水とは違う活力を与える。大体の場合、その活力がしっかりみなぎるころには、この世界から見えるその巨人はどこかに消えてしまう。
朝と夜が巡る何回かに1度、この世界の主と言っていいような巨人は活力がみなぎる時間になっても消えることなくそこにいる。
温かい光で活力がみなぎり、体を気持ちよく動かす。すると、寝床も私の体をうけてカタカタと音が鳴る。それを聞いてその生き物はもぞもぞと動き出し、こちらの世界へ近づいて、私の体より一回り小さい、役割を終えた葉や、蔦を切り取りはじめるのだ。
その腕は非常に良く、このやり取りが終わると体が軽くなるのだ。もっとも軽くなったところで行くところもないのだが。
その生き物と私は何度もこの作業をしたり雨を降らせたりする。この巨人は何故だか知らないが、私に良くしてくれるのだ。
作業を終えて、のっそりとけだるげに動くソレは相変わらずよくわからない。
私の体は眠りにつくが私自身は眠らない。目を閉じてなお、あらゆる感覚器がその巨人の動きを感じ続けていた。
少し奥まったところにある奇妙な入れ物を開けると冷気を感じる。そこから四角いものを二つ取り出し、厚い方に薄い方を乗せて、別の入れ物に入れる。
少々不快な音の後、甲高い音が鳴り響き、それを手に取るとその生き物はそのまま食べていた。
手入れされたばかりではあるが、早く夜が来てほしいと、そう思った。




