4話
「わ、停電!?」
田舎の家は、電気が落ちるとほんとうの闇となる。
驚いて固まる私を大黒様の小さな手が掴んだ。
そして、まるで私を抱えるように、引っ張るのだ。
「わからないよ、え、なに、なに!?」
大黒様が私のスカートをすごい力で引っ張る。
その瞬間、
「……!」
どん、と恐ろしい地響きが響いた。
その風景を、私は何とも形容できなかった。
先ほどまで寝転がっていたその場所に、天井が落ちてきたのだ。白い雪と、地響きと、冷たい空気と一緒に。
めきめきと、嫌な音が響くのとほとんど同時だった。
「ゆ……雪……」
へたり込んだ私を、大黒様の小さな手が引っ張る。
私の足先、そのすぐそばまで木の破片が散っている。それだけじゃない、まだ屋根は嫌な音をたてている。
足が冗談みたいに震えている。ガクガクと、歯の奥が音をたてる。声が、震える。全身、水を浴びたみたいに冷たい。
そのくせ、目は閉じられず、そのせいで視界は広い。全てがゆっくり動いているようだった。
空いた穴から光が差し込んで、部屋に薄明かりが広がる。畳に映る自分の影が震えている。
「ど……どうしよう、どうしよう」
抜けそうになる腰を必死にたたせて、棚の上の骨壺とノートを抱きしめる。案外重いそれが却って私の意識を鮮明にした。
「電気、あ。電気。ない、だめだ……暗い……どうしよう」
壁についたスイッチを何度も押すが、それは乾いた音を立てるばかりで光は灯らない。
当たり前だ、天井に付いてた電灯は屋根と一緒に崩れて地面に散っている。
「あかり……灯りがないと、灯り……ケータイ。あ、切れてる。そうだ、電話で一杯使ったから」
電気の消えたこの家は暗い。そのくせ、落ちて来た雪の灯りが眩しいほどだ。
こんなに焦りながら、私はどこか冷静だった。
「あ、スミレさんの」
心は冷静でも、体は付いていかない。這いずるように部屋を出れば、その入口のコンセントに繋がれた小さなスマートフォンを発見する。
「良かった、ずっと繋いだままにしておいたから」
スミレさんがいつもするように、充電をしたまま放置していたスマートフォン。
そっと画面を叩けば、力強い光りを放つ。電池は100%の満充電。こんな時に心強いところは、持ち主のスミレさんにそっくりだった。
「あ……でも圏外……そっか、契約切ったんだ……電話、電話……は」
電話なんか、潰れた屋根の下だ。どうせ電話線だって切れている。自分の言ってる事がおかしくて、思わず噴き出す。
「焦りすぎ私……逃げなきゃ、逃げなきゃ。大黒様、こっち、こっち……え、違うの?」
玄関に駆け抜けようとした私の手を、必死に大黒様が掴む。
「こっち? こっちいくの?」
彼が指すのは家の奥。
「でも外に出なきゃ……」
大黒様は必死に頭を振るので、私は彼の勘を信じることにした。
その手の温度に、何となく覚えがあったのだ。
大黒様が私を引っ張ったのは、廊下の途中、家の中央、小さな扉。
最初、私が大黒様を発見した場所だ。
その場所はモノがこんもりと積み上がっていて、到底中に入れるようには思えない。
ただいくつかの箱を外に放り出すと、その穴から冷たい空気が流れてくる。大黒様は穴に潜り込むと、私を必死に手招きする。
考えこむ時間はなかった。
背後から、びしびしと嫌な音が聞こえてくるのだ。
「ここ……知ってる」
這うように中に入れば、部屋は真っ暗だ。でも広い部屋らしい。
一度も温まっていないような、そんな冷たい空気が詰まっている。音も無い。
震える手でスミレさんのスマートフォンの画面を叩くと、淡い光が浮かび上がった。
埃の積もった木の床、乱雑に置かれた古い段ボール。でも物は少ない。
私は床を払ってスミレさんの骨壺を置く。その目の前に、巨大な柱が見えた。
「大きな、木の柱……」
それは黒くて太くて大きい、一本の柱だ。確かここは家のちょうど真ん中、「大黒柱」と呼ばれる柱である。
「確か、大黒柱……」
私はその冷たくて大きな柱に手を触れる。柱の1ヵ所に、深い傷が見えた。
大きな物がそこに倒れ込んだような傷だ。
「傷が付いてる」
その傷はちょうど、私の喉の辺りの高さにある。
「……大黒様」
私は膝立ちになって、小さな大黒様を見る。そっと顔に触れ、喉に指を落とすとそこにざらりとした傷の跡があった。
「これ、大黒様なの? きみは、この柱なの?」
大黒様は必死に頷いて私の手にノートを押しつけた。
「ノート?」
それは大黒様の好物ノートではない。それよりももっと古くて、表紙はボロボロになっている。
ザラ版紙の表紙には、下手くそな女の子の絵と、「だいこくさまのこうぶつ」と汚い字。
「この、字」
スミレさんのスマートフォンから漏れる淡い光の中、ノートの文字が浮かび上がる。
私は震える指でノートをめくった。
そこにあるのは、小学生らしい、丸っこくて落ちつきのない文字。
たまごやきで巻いたおにぎり
ナスをいれたカレー(たまねぎはいれない)
トマトをいれないミネストローネ
その文字は私の文字だ。
「あー」
大黒様がノートをなぞり、はじめて小さな声をあげる。
静かな部屋の中で、その声だけ良く響く。
「あーちゃ」
まだ幼い声。
「あーちゃんっ」
それは、懐かしい響きを持っている。
「あー……」
「ねえ、君、ずっと、私が小さな時に」
私は思わず、スマートフォンを取り落とす。天井にくるくると光を放ちながら、それは床の上を転がっていく。
しかし、気にせず、私は大黒様の腕を掴んだ。
「小さな時に、会ってる?」
記憶が、まるで壊れた蛇口みたいに頭の中に溢れ出す。
「……私が、君を見つけたんだ」
そうだ。最初に大黒様を見つけたのは私だ。
最初に、大黒様の好物ノートを作ったのは私だ。
(スミレさんは最初、大黒様なんて信じてなくて……)
小学生の時、私は今よりずっと面倒くさくてかわいげの無い子供だった。
悪口を言われた理由は、スミレさんが本当のお婆ちゃんじゃないからだ。
お母さんがいないからだ。親に殺されかけた子だからだ。
……そして、私がスミレさんを「おばあちゃん」って呼ばないからだ。
こんな小さな田舎の町では、ちょっとした異端が目立つ。
私はその「目立ち」を、スミレさんみたいに殴り飛ばせなかった。
私とスミレさんは親子じゃない。祖母と孫でもない。
成さぬ仲。
最初にそんな風に陰口を叩いたのは、学校の先生だったと思う。
おそらくスミレさんは教師からすると、とんでもなく扱いづらい保護者だったのだろう。
悪口は子供達に感染して、クラスメートは意味もわからず私をからかった。
どうしようもなく寂しくて、気がつけばこの部屋に逃げ込んでいた。ここから見上げる天井にはいくつもシミがあって恐ろしかった。それでもここに来た。
入り口をタンスで蓋すれば、スミレさんは追いかけて来られない。
このヒミツ基地で出会ったのは大黒様だ。彼は優しくて面白くて楽しかった。
人見知りの私でも彼に馴染んだ。
そんな彼に美味しい物を食べて貰いたい、そう考えて大黒様に食べたいものを聞いたのだ。
彼の食べたいものは突飛過ぎて、到底食べられるものじゃなかった。
だからお互いにすり合わせて、食べ物の形にして、そして何ヶ月もかけて一冊のノートを仕上げた。
「それが……大黒様の好物ノートだ……」
力なく手からノートが落ちる。20数年分の香りがノートから溢れる。大黒様は笑って、私の手に小さな掌を重ねた。
いじめられて泣いた日も、スミレさんが小学校に乗り込んだときも、ここで私は大黒様と向き合っていた。この掌の温度も、香りも、全部全部、懐かしい。
「スミレさんが、あの地震の日に、ここに」
私は床に積もる埃と大黒様についた傷を見る。
ある日、この地域を揺るがすみたいな地震があった。私はスミレさんに手を引かれてここに逃げ込んだのだ。
大丈夫だよ、あき。大丈夫。
ここは大黒柱があるからね、滅多なことじゃ壊れない。
頭の中、あの日のスミレさんの声が響く。
大黒様がいるからねえ。というスミレさんに、私は「でも大黒様はこのお家の人しか助けないんだよ」なんてかわいげの無いことをいった。
授業で読んだ物語に、そんなお話があったのだ。
家の守り神様は、その家の子供を守る。
家の子だけよ、と意地悪な教師は意味ありげに私を見ていた。
そうすると、スミレさんは見たことがないくらいに怒ったのだ。滅多に使わない「馬鹿」とスミレさんは私に言った。
お前がこの家の子じゃなくて、誰がこの家の子なんだ。
そうスミレさんが叫んだ瞬間、大きな揺れがふたたび襲う。
箪笥が飛んで跳ねて大黒柱にぶつかった。きゃあと悲鳴を上げる私の体にスミレさんは覆い被さった……でも家は崩れてはこなかった。
大黒柱が、重い箪笥を受け止めて、どっしりとそこに立っていた。
「ねえ、大黒様、そうだろう?」
スミレさんが顔を上げて、真っ直ぐに前を見た。柱の横、小さな大黒様の姿が立っていた。
あーちゃん。確かに、その子は掠れる声でそう言って、にっこり笑った。
大黒様をその目で見たスミレさんは、「大黒様の好物ノート」の複製に取りかかったのだ。
子どもが想像で作ったレシピを、本当に食べられるものへ。
量と制作過程を何度も試行錯誤して、試食を何度も三人で繰り返して、そうして、完璧な料理ノートを作り上げた。
それが小学生の、消えてしまった私の記憶。
「……あ」
呆然と、私は床に崩れ落ちる。
落ちたスマートフォンを拾おうとして、目線を奥に向けるとそこに小さな段ボール箱がある。
「帽子だ……」
比較的新しそうな段ボール箱を覗くと、昨年私が忘れていった帽子が乗っている。
奥にあるのは参考書、ペン、消しゴム、昔大好きだったアイドルのCD。
箱の横には「あきの忘れものボックス」と描かれている。
その綺麗な字をなぞる、その指に涙が一粒落ちた。
どうして忘れていたんだろう。
どうして忘れられたんだろう。
「……写真、私ばっかり」
スミレさんのスマートフォンの待ち受けは、私の笑顔だ。
どこで撮ったのか覚えてない。
写真フォルダには友人たちの顔写真も多いけれど、それ以上に私の写真が多い。
いずれも紙焼きの写真を、携帯で撮ったものだ。
幼稚園のスモックを汚して泣いてる私。
小学生の運動会。
緊張顔の、卒業式。
だらしない恰好で眠る夏休みの私。
高校生の入学式に、卒業式。
画面に滑らせる指が震えているのが分かった。
何でこんな簡単なことを、今気付くんだろう。
「……スミレさんの家族は、私だけなのに。スミレさんと、私だけだったのに」
みし、とどこかで家が鳴る。
「大黒様、怖い?」
寄り添ってきた大黒様の体は温かい。あの日、あの地震の日もこうして寄り添っていた。ただあの時と違って、スミレさんはいない。
「私は怖いよ」
膝を抱えて小さくなる。大黒様の小さな手が優しく私の背を撫でた。
「だって、スミレさん、もういないんだもん」
雪の音は静かだ。少しずつ家が雪でくるまれて、包まれて、閉じ込められている。
何か大きな殻にくるまれているようだ。
私も同じ、殻にくるまれたまま20数年生きてきた。
嫌な思い出を押し込んで、記憶は殻の奥に封じ込まれてしまった。
こんな思い出を、いまさら思い出すなんて。
「……お母さん」
ぽろりと声が漏れた。
どうしても言えなかったその言葉が。
「お母さん……」
なんて馬鹿な娘で、孫なんだろう。
「お母さんのご飯が食べたいなあ」
私は膝に顔を押しつけて、小さく呻いた。
後で悔やむから後悔という。全くその通りで、先に後悔できれば、きっと人生に悲しいことなんて、おきないんだ。
「食べたいなあ……」
はらはらと落ちる涙が、二冊の好物ノートに弾けて雨みたいな音をたてる。
大黒様が私を抱きしめる。あの日の、お母さんみたいに。
「あーちゃん、作る」
「私が?」
「作る」
「そうだね」
温かい指に触れ、私は思わず笑うのだ。
「私が作ればいいんだね」
その時、どこかで、大きな音が響いた。
「亜紀ちゃん!」
思わず身構えるが、その懐かしい声に私は思わず立ち上がる。
「こ……ここです!」
「あきちゃんの声聞こえた!」
どこかから、大きな声が響く。
それは、雪の殻が破れる音だった。
「亜紀ちゃん! 大丈夫!?」
わあわあと激しい音と声。何か大きな物が落ちる音は、天井の雪が地面に落ちた音なんだろう。
部屋の中に真っ先に飛び込んできたのは、クヌマさんだ。その後を追いかけるようにお婆ちゃんの集団に、お隣さん。
危ないですから、危ないですから。と、後ろの方で救助服を着た男の人が叫んでいる。
みんな頭と顔に雪まみれで駆けてくる。
「雪が止んだから外に出てびっくりしたわよ!」
クヌマさんが私の手を掴んでわっと泣く。
そういえば、一番感情的な人だった。
学校の陰口事件のあと、この人とスミレさんが職員室に乗り込んだのだ。そのあと、他の人達も駆け込んで、夜になるまで帰ってこなかった。
……そんな記憶が、急に蘇る。
なんて、私は、皆に大事にされていたんだろう。
「ああ、スミちゃんがいってたのよ。この部屋が一番丈夫だって!」
「よく覚えてたわねえ」
「まだまだ頭はしっかりしてるわよぉ」
スウさん、ケイさん、タチさん。そしてお隣のお嬢さん。カイロとマフラーとコートを手にかけてくる。体中に布をかけられて、私は初めて寒さに気付く。
「大丈夫だった!?」
「だ……大丈夫、です」
「良かった!」
「すっかり雪に埋もれちゃったから、もしかしたらって……」
開けられた扉の向こうから顔がいくつも見える。オレンジ色の救助服を着た一人が私の顔を見てはっと目を丸める。
「お前、高崎か!」
その顔にはかすかな記憶がある。目を細め、私は息を飲んだ。
頭の中に、小学校の風景がわっと浮かんだのだ。
それは、スミレさんに定規で打ち付けられてわんわん泣く少年の顔になった。
彼は気まずそうに顔をそらし、唇を噛んだ。
「怪我、ないか」
「う……うん」
「良かった」
ほうっと、息を吐くと彼は大黒柱を軽く撫でる。
「柱がしっかりしているから、ここにいてよかった。玄関から出ようとしてたら危なかった」
家、という言葉を聞いて私は思わず立ち上がる。
居間は、屋根が崩れたのだ。他は、どうなってしまったのか。
「家は……そうだ、家は!?」
「屋根が崩れただけで、家自体は無事だよ、もちろん修理しないとだめだけど」
かつて少年だった消防隊員は、小さな頃と同じ仏頂面で私を見る。
「もう崩れないと思うけど、皆さん早く出て下さい。雪、全部降ろすんで」
とん。と、背に彼の拳が触れる。
振り仰いだ彼の顔はちょっと困ったように眉が寄っている。あの日、私に謝った日のように。
「婆ちゃん、残念だった。また線香あげにくる、落ち着いたら」
「……うん」
「俺、婆ちゃんと相談して、消防に入った」
小さな声で、彼は私に耳打ちした。
「どんな先輩のシゴキより、お前の婆ちゃんの定規が一番痛かった」
そして大股に歩いて去って行く。私はただ、皆に手を引かれ、その後を付いていくだけで精一杯だった。
外から見る我が家は、思ったよりも平気そうだった。隣に立つ大黒様も小さく息を吐いている。
崩れたのは屋根の一部と、玄関の一部。
冷たい雪は止んで、うっすらと朝日が差し込みつつある。
オレンジ色のような朝日が、雪の表面を輝かせる。道の端にある満開の桜。その木に光が当たり、花に積もった雪が溶けていく。
満開の桜の花に、朝日が溢れて輝いて見える。
気がつくと、朝がきていた。
「大丈夫よ。うちの孫に言ってね、ここ、見張りさせるから。泥棒なんて入らないように」
集まってきた野次馬の誰かが言う。
「スミレさんの家に泥棒なんて入るもんか」
また別の声。
皆、スミレさんの名を呼ぶとき、優しくなる。
「……私」
呆然と家を見た後、真っ直ぐに顔を上げた。拳を握り締めて、私は私の家を見つめる。
青い屋根、黄色い壁。少しだけ坂道になったその場所に建つ、古い家。
「……ここに住んでいいですか」
勇気を振り絞ったその声は、思ったより大きくなる。
「すぐには無理だけど、でも」
私の声を聞いた人達の目が優しく円を描いた。声は上擦って、震えていたけれど私は真っ直ぐに顔を上げる。
顔を上げて言葉を出すというのはこんなにも恐ろしいものなのだ。
しかし、スミレさんは、私の唯一のお母さんでお婆ちゃんは、ずっとそれを実践してきた。
「家、直して、私……お……かあさんが作っていたみたいな、ご飯、作りたい」
「当たり前じゃないの」
その声に、クヌマさんが優しい声で微笑んだ。
「スミちゃんずっと言ってた。亜紀ちゃんは料理上手だから、ここでご飯屋さんでもすればいいって」
「だから、あの子が住むまで、ずっとこの家を守っていかなくっちゃって」
「あーちゃ、ごはん」
大黒様が私の手を一度握ると、雪の中をぴょんぴょんと駆けていく。
「こんど、ね。ごはん、つくって」
その小さな体は、雪の上を舞うように進むとやがて朝日を浴びた家の前に立つ。
まだ崩れかけている家の前、それでも彼は確かに楽しそうにはねている。
そして彼の体は、家の中にするりと吸い込まれて消えた。
大勢の人々の目が、そこに釘付けとなる。確かに彼の歩いたあとには、小さな足跡が残っている。
皆が一瞬口ごもり、目をこする。お互いに不思議そうな顔で見つめ合う。
「……お店の名前、大黒さま、かしら」
誰かが言った。不思議なものをみたような顔で、みんな朝日に照らされて呆然としている。
「そうですね。大黒さまの好物屋とか……」
私は腕の中に抱えた骨壷をなでて、笑った。
「……ね、お母さん」
そう呼べば、冷えた空気に交じる温かい風の温度。
私の顔はぐっと上を向く。冷たいと思っていた空気も顔を上げれば温かい。
「台所がなおったら、最初に何を作ろうか?」
大黒様の好物ノートには、山盛りたくさんの美味しいレシピ。
私はこの先に続く夢を思い描く。
それは私がはじめて思い描く、夢だった。