(上) 街の管理者
初めて夢中夢を見ました。
夢の中で夢を見て、夢の中で夢の中の夢の話をしていましたね。
夢中夢自体が意外と構成がしっかりとしていたので、小説にしてみました。
元々、映像だったため、文字に起こす時に無茶なところがあるかもしれませんが、理系が書いてるから仕方ないと温かい目で見てもらえると幸いです。
全体構成は(上)・(中)・(下)での完結を考えており、それぞれ視点が変わるので、追いかけてもらえると助かります。
(上)は街の管理者視点です。
※主な登場人物は三人とその夢を見ている自分(読者)なので、名前はありません。リクエストがあればつけるかもしれません。(暇があればですが・・・)
私はこの街の管理職のようなものなのだが、この10年この街は大きく変わった。やはり、蒸気機関が開発されたのが大きいのだろう。活気にあふれた街になった。そんなことを思うようになった頃に起きた出来事だ。
私がいつものように働いているとある話が流れてきた。ある女が現在の写術とは大きく異なる本を持っていると、その女はいつも一人で一軒の家に住んでいるとそういったものだ。いくら蒸気機関の発達が進んだからといっても、普通の女が一人で一軒の家に住んでいる状況はとても珍しい。本を見せて貰うということで家に行ってみることになった。
女の家に行き、扉を叩くと女が出てきた。中々ここら辺では珍しい顔の作りをした女であり、ぼちぼち美人であるとも取れるだろう。
「本を見せて貰いに来たのだが、よろしいかね?」
「お待ちして居りました。お見せいたしましょう。こちらにどうぞ。」
女に導かれ、談話室に通された。
「少々お待ちください。」
女はそう言って部屋を出て行った。周囲を見渡すと部屋の中の家具や、インテリアを見る限り、中々しっかりとしたお家のようだ。なぜ、一人でこの家に住んでいんだ?と疑問がよぎる。
「お待たせしました。こちらがその本になります。」
女が部屋に戻ってきたため、何食わぬ顔で女を見る。
「どうぞ。」
「有難う。」
そう言って本を手に取る。本にはなんの意味があるのか分からない模様が描かれており、聞いていた通り見た事のない写術で女が描かれていた。本を開こうとしたところ、一度濡れてしまったようで紙と紙がくっ付きめくる事が出来ない。
「本と言いましても、開くことは出来ませんの。一度、すべて濡らしてしまった際に、すべてのページが固まって乾いてしまいましたので。」
「そうなのですか、一枚ずつ綺麗に剥がして読みたいのですがね。」
「申し訳ありません。その本は私にとって大切な人の物ですので、傷が付くような行為は止めて頂きたいのです。」
「そうですか、残念ですが諦めましょう。」
女があまりにも真剣にかつ、乙女のような顔を見せながら言うため、多分男絡みの話なのだろう。私はこの本の持ち主である男の事が気になり聞いてみることにした。すると、女は顔が少しほころび、乙女のような顔になりながら、話してくれた。
「まず、あの人と出会った時のお話から始めましょうか。」
どうやらとても長い話しになりそうである。
(上)は伏線すら少ない関係上つまらないと思います。お話の内容自体も(下)まで読まないと意味がわからないかもしれません。
拙い文章でしたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。(中)・(下)も読んで頂けると幸いです。




