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執務室での報告を終えた後は、いつものように部屋に戻って自室で装備の手入れを済ませてから、風呂に入ってのんびりと寛いでいた。
商業ギルドが仕掛けた突発的なセールも終わったし、相変わらず忙しそうではあったが昨日まで程ではなかったようで、セリアーナたちはいつもより早く仕事が終わったらしい。
エレナと共に日が落ちる前に部屋に戻って来た。
執務室での話を終えると、フィオーラはまた研究所に戻っていったが、そこまで手間はかからないと言っていたし、夜にはこちらに来るだろう。
テレサは……いつも忙しいからどうなるかわからないが、とりあえずこのまま部屋でのんびり過ごすことにしよう。
もっとも……。
「執務室で一緒に聞いたけれど……お前の方の任務の進み具合は大丈夫なの?」
俺たちが揃うとどうしても話題は仕事に関することになってしまう。
そして、使用人が部屋にいる状況で話せることとなると、彼女たちに内容が伝わってしまっても問題のない、俺の任務についてだよな。
「そうだねぇ……」
セリアーナが気にしているのは、先程執務室でジグハルトが禁制品の薬品を使いたい……って話をした際に、リーゼルが代わりに俺に要求してきた内容だ。
「別に変なことじゃないしね。旦那様の立場を考えたら仕方がないんじゃない?」
リーゼルが代わりに要求してきたのは、ジグハルトたちの戦闘時に俺たちも周囲の警戒でいいから参加することだった。
騎士団も魔導研究所も許可を出したし、リーゼルだってジグハルトや彼に同行している隊員の実力はよくわかっているが、それでも彼の立場的に打てる手はしっかり打っておきたいんだろう。
「君の隊は大丈夫なのかな? 街道沿いに広がって一の森から逃げてくる魔物を抑えることが役割でしょう? 北の森に入って魔物の警戒をするのは大分任務の内容に差があると思うけれど……」
リーゼルの急な要求に応えられるのかエレナが不安そうに訊ねてくる。
一の森の魔物と北の森の魔物を相手にするなら北の森の方が楽なのは当然なんだが、馬で動き回る場所が草原と北の森……と、逃げ出そうとする魔物の警戒と考えると内容は一緒なんだが、場所が変わるだけで大分違ってくるだろう。
エレナの不安はもっともだが。
「元々多少は北の森にも入ることは考えていたし、今日は隊員皆北の森に入って戦ってたしね。十分対応出来るよ」
「執務室でそんなことを言っていたわね。まあ……お前の隊が問題無いのなら構わないけれど……それよりも、一の森の調査は遅れてしまわないのかしら?」
「明日どれくらいのタイミングでジグさんとこと合流するかにもよるけど、初日も予定の場所から始められなかったしね。実質二日調査が潰れるって考えると痛いけど……」
調査期間は一週間を予定している。
目的を達成して期間が早まることはあっても、その目的を考えると期間が延期することはないだろう。
それにだ。
「今日一の森で結構派手に戦ったからね。少なくとも、オレのお目当ての相手はあの辺りには近づこうとはしないだろうし、明日一日調査が出来なくなったとしても、その分で穴埋め出来るといえば出来るかな?」
一の森に慣れた二番隊の兵たちが、あの辺りでは見たことがない……ってくらい派手な戦闘跡が出来ている。
俺が追っている魔物が何者かは未だにわかっていないが、それでもオーガより強さが上ってことは絶対にないだろう。
東門から延びている街道を越えることはあっても、格上が大暴れした上にあっさり全滅させられた場所に近づくようなことはないはずだ。
今日は南側に広く移動したし、明日の分のエリアもある程度は埋めることは出来ている。
そう伝えると、セリアーナは肩を竦めながら溜め息を吐いた。
「一の森の奥に厄介な魔物が姿を見せているんでしょう? ……無理はしないことね」
「うん。わかってるよ」
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




