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先行していた商隊が北の森の魔物を相手に半端な対応をした結果、調査隊のメンバーが釣り出された魔物と戦うことになり、さらに、その戦闘に引き寄せられて来た一の森の魔物たちを俺が引き受けて、その間に北の森に潜んで隙を窺っていたカエルもどきとも戦うことになり……。
果ては、忙しいだろうに二番隊から応援の部隊まで都合してもらうことになったんだが……話を聞いた限りだと、商隊側の対応はそこまで間違ったものではないってのがオーギュストたちの判断だ。
まぁ……確かにあれ以上のことをやれとなると、ウチの隊員たちだってちょっと手こずっていたくらいだし、それ以上の戦力を皆が用意しないといけなくなるもんな。
それを一隊ずつやっていたら、流石のウチの冒険者たちだって尽きてしまう。
昔セリアーナが王都の学院に行く時にやっていたように、複数の商隊で組んで大部隊を編成する……ってのも一つの手ではあるが、問題は警戒する相手が北の森の魔物だけじゃなくて、魔境の魔物も含まれていることだ。
移動する隊の規模が大きければ大きい程、魔物に対しての圧力も増えるし魔物避けとしての効果も発揮するが、それを無視してくるような魔物が現れた時どうするかだよな。
もし襲ってくるとしたら十中八九魔境の魔物の群れだろうし、冒険者が主戦力の急造部隊で対処出来るかどうか。
……無理だよな。
俺が頷いていると、アレクが苦笑しながら口を開いた。
「まあ……基本的にウチの領内を移動する際は自分たちで護衛を用意させているが、流石に対処させるには無理があり過ぎるだろう? 商業ギルドから要請はあったんだが……今日の件で騎士団でも人を出すか……って話が出て、お前たちから話を聞こうと思っていたんだ」
毎年雨季明けに雨の影響の調査も兼ねた領内の巡回を行っているが、今年はそれだけだとちょっと足りないかもしれないようだ。
それが今年だけのことなのか、それとも何かこの東部に変化が起きているのかはわからないが……確かに対処した方がいいだろう。
「とはいえ、騎士団の人員も余裕があるわけではない。どれだけ割り振るかだな」
オーギュストはそう言うと、俺たちに顔を向ける。
俺たちの報告を基に人員をどのように割り振るか……ってなると、責任重大だが……。
「ソッチの話が重要なのはわかるけど、それは彼らに任せるよ。それよりも、先にオレの話をいいかな?」
「む? ああ……構わないぞ」
ジグハルトからの頼まれごとも大事だ。
オーギュストが頷くと、俺は北の拠点の様子や明日の件について話し始めた。
◇
明日ジグハルトが魔物避けと魔物寄せの薬品を使いたい……ということを騎士団本部で話すと、ジグハルトがちゃんと管理するのなら……と前置きはあったが、すぐに許諾を得ることが出来た。
まぁ……魔物の群れを周囲に被害を出さないように安全に倒すためには、禁制品だろうと必要だってことは彼らもわかっているだろうしな。
ってことで、今日の任務の報告については両隊の代表たちに任せて、俺は今度は魔導研究所に向かった。
幸いフィオーラは研究所にいたため、すぐに話をすることが出来た。
俺たちが帰還した情報はまだこちらには届いていなかったようで、カエルもどきやオーガの素材の件も含めて、すぐに対応してくれるのは流石フィオーラだ。
ジグハルトが要求している薬品は、新たに製作しなくても研究用やいざという時のために在庫があるそうで、効果を落とすアレンジもすぐに出来るらしいし、リーゼルへの説明のために執務室に同行してくれた。
そのお陰もあって、失敗したら北の森にある各拠点や村にも被害が出かねないが、薬品の使用の許可がすんなりと下りた。
まぁ……オーギュストたちから了承も取っていたし、それはわかっていたんだが、そちらと違うのは俺に一つ要望を出して来たことだろうか?
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




