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本部の玄関前で話を聞いてから、オーギュストたちに相談でもしようかと考えていたこれからの二番隊の編成についてだが……俺がわざわざ何か言うまでもなく彼らでちゃんと考えているようだ。
「さっき聞いてオレもちょっと気になってたけど……任せていいみたいだね」
俺が次の話題に進めようとすると、オーギュストが「待ってくれ」と止めて来た。
「そのためにも君たちの調査具合を聞いておきたいな。今日のように応援部隊を要請されることもあるだろう? その際に必要な人員がどれくらいかは把握しておきたい」
「……応援ねぇ?」
返答に困って一緒にやって来た隊員に顔を向けると、彼らは肩を竦めると「仕方ない……」と前に出て来た。
「ウチの隊長殿は今日も含めて別行動をすることが多いんで……自分が話しますが……いいですか?」
「構わん。よろしく頼む」
「ええ。ですが、その前に……商隊連中は何か言ってましたか? 一応後から来たコイツ等からも聞きはしたんですが……急遽編成して出発したんでしょう? 詳細を知らないんですよ」
言われてみれば、商隊が街道を走っている時に魔物を引っ張り出した……ってくらいしかわかっていない。
彼の言葉はもっともだと隣で頷いていると、オーギュストは「そうだな」と話し始めた。
基本的には俺たちがわかっている通りで、北の拠点を出発してから街道を移動している際に、北の森の魔物が草原まで出て来て、自分たちの後をつけ始めていたそうだ。
彼らもそれなりに人数が揃っていたし、すぐに襲って来るんじゃなくて、あくまで後をつけていきながら隙を窺うって感じだったらしい。
商隊の護衛が油断さえしなければ、魔物たちも途中で諦めて引き返すだろう。
そう考えていた。
その考え自体は正しいだろうし、対処の仕方も別に悪くはないと思う。
それで何であんなことになったんだ……と首を傾げつつ、オーギュストの話の続きを聞くことにした。
「そのまま魔物を連れてしばらく移動していると、諦めだしたようで徐々に距離が離れていったらしい。だが、そこで北の森の奥に見たことのない魔物の姿を見つけたそうだ」
「見たことのない? 北の森にそんなのいたっけ?」
一の森が近いし、極稀に一の森の魔物が逃げてくることがあるから、北の森では見ないような強さの個体がいることはあっても、そうそう未知の魔物と出くわすなんてことはないはずだ。
俺が不思議そうに訊ねると、オーギュストたちは苦笑している。
「そうだな……まあ、答えを言うとカエルもどきだ。護衛の冒険者たちも話を聞きはしても、姿を直接見たことがなかったらしくてな。距離がある上に薄暗い森の中にいたこともあって断言は出来なかったそうだ。そのため、食料品が入った箱をいくつか放り投げて時間稼ぎをしたらしい」
「カエルもどきだとわかったからと言って、複数相手に対処出来たとは思えないしな。悪い判断じゃないな。お前たちは出くわさなかったか?」
オーギュストたちの言葉に、俺たちは「あぁ……」と顔を見合わせた。
「北の森でカエルもどきの群れと遭遇したよ。その前に魔物の群れとも戦ったけどね」
結構な数の魔物と戦っていた割には、森が荒れていた様子もなかったのが不思議だったけれど、移動しながら集めていたのかもしれない。
んで、そいつらがまだ森の浅い位置にいたところに、隊員が通りかかったってところか。
「恐らく、食料品が入った箱が雑魚共を誘き寄せることになったんでしょう。戦いを終えたところでカエルもどきが仕掛けてきましたが……そいつらを狙っていたのかもしれませんね」
「あるいは、戦闘後に消耗したお前たちを……かもな」
「俺たちは魔物の死体の処理をしてからはすぐに出発したし、余計な回り道もしなかったら気付きませんでしたが……もう少し周囲を探っていたら、その足止め用に投げた箱を見つけられたかもしれませんね」
「ふむ……君たちにとっては任務終わりに面倒ごとに巻き込まれた形だが……それで彼らを責めることは出来ないな」
オーギュストがそう纏めると、俺たちも頷くしかなかった。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




