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普通の領民は順調に家庭を作っていると聞いているが、女性冒険者を始め騎士団連中といい、魔物の相手をする仕事の者はどうにもその限りじゃないらしい。
女性陣に関してはセリアーナたちも知っているし、事情を聞いて対策を講じ始めたばかりだからまだ結果は出ていないが……そのうち何かしら反応があるだろう。
問題は男性陣だ。
稼ぎはいいはずだし、冒険者よりはずっと安全な仕事のはずなんだけどな。
こういう問題って誰に任せたらいいんだろうか?
……リーゼルか?
ただでさえ忙しいのに、こんな問題まで彼が考えないといけないのか。
領主様も大変だ……などと独身の騎士団の兵たちの問題を考えていると、いつの間にやら騎士団本部に到着していた。
とりあえず、何かの機会にリーゼルに伝えるとして……今は任務の報告と、ジグハルトからの頼みを済ませてしまおう。
皆が馬を戻しに厩舎に行く間、騎士団本部の扉の前で浮いていると街の巡回を終えた兵が戻って来た。
「セラ副長、お疲れ様です」
「お疲れ様です。隊の皆は別ですか? 応援の部隊も向かったと聞いていますが……」
俺に気付くと挨拶をしてくるが、一人で扉の前にいることが気になったらしい。
「今馬を戻しに行ってるよ。すぐ来るはずだけど……」
そう言うと、彼らは「ああ……」と納得した。
「副長が一人で扉の前にいるのは珍しいですからね。何かあったのかと思いましたよ」
同僚に問題がないことがわかり安心したのか、そう言って笑っている。
「今日は街はどうだったの? 中央広場を通って戻って来たけど、人通りはもういつも通りになってたんだよね」
「そうですね。ここ数日は商業ギルドから届けがあって、念のため自分たちも街の方に出ていましたが……今日は届けが出ていなかったようですよ。商業ギルド主導の安売りは昨日までだったんでしょう」
「商会の連中も倉庫の中身を減らすことになったでしょうし……しばらくは冒険者たちが狩りに出ることが増えそうです。自分たちは街や街道の警備ですが、二番隊は忙しくなるかもしれませんね」
一の森の魔物の回収は二番隊の仕事だ。
外の狩りに出る冒険者が増えるってことは、そういうことなんだろうが……。
「オレやジグさんが結構な数取っちゃってるからね……大丈夫かな?」
俺とジグハルトの隊で二番隊の兵を二十人くらいは連れて行っているし、通常任務もある中で一の森の巡回する隊を増やすのは難しいだろう。
どちらの隊ももうすぐ任務は終了するが、ジグハルトの方の隊員はしばらく休暇もあるだろうし、すぐには二番隊勢揃いってわけにはいかないし……。
「まぁ……団長やアレクがちゃんと対応してくれるか」
俺が一の森の巡回に参加することはないだろうし、この場で考えても仕方がない。
面倒なことはお偉いさんに任せてしまおう。
その考えが漏れてしまったのか、彼らは苦笑しながら「そうですね」と答えた。
そして、「お先に失礼します」と中に入っていった。
◇
厩舎に行っていた隊員たちが合流したところで、俺たちも中へと入ると、先に入った兵たちから聞いていたようで、すぐにオーギュストの部屋に案内された。
ちなみに、その場で隊は解散となったが、調査隊と応援部隊の指揮役は俺に付き合ってもらっている。
説明の補足も任せることになるし、申し訳ないね。
そんなことを考えながらオーギュストの部屋に入ったんだが。
「あれ? リック君までいるの?」
中にはアレクがいることは聞いていたんだが、リックまで一緒にいた。
隊長格三人の内誰かは大抵執務室にいるんだが……ここに勢揃いか。
「何かあったの?」
「大したことではない。商業ギルドの要請や領内の巡回などにどう兵を割り振るかの相談に来ただけだ」
俺の呼び方が気に入らなかったのか、リックは憮然とした様子で答えた。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




