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商業ギルドの話は商業ギルドから派遣された冒険者に、オーガとカエルもどきの死体の解体は冒険者ギルドに任せることにした。
「んじゃ、よろしくね」
「はい。お任せください」
商業ギルド側の冒険者たちはそのまま街に入ってもらい、俺たちは街の外から東門に向かうことにした。
北門から街に入って、そのまま貴族街にある騎士団本部に向かう……ってのが、騎士団の人間にとっては一番楽なルートなんだが、今回は俺たちはちょっと遠回りをすることにした。
「街は目の前なんだけどな」
「愚痴るな愚痴るな。東街の者以外には刺激が強すぎるだろう」
いくらこの街の人間だからって、カエルもどきやオーガの死体をどっさり街中に運んで来られたら、流石にパニックが起きてもおかしくない。
ついでに、この手作りの橇で街中を移動するのも問題だろう。
北街や中央通りは折角石畳を敷いて整備しているのに、あっという間にガタガタになってしまう。
そこの監督をしているのは騎士団だし、彼らもそんな真似はしたくないだろう。
愚痴を言い合いながらも、彼らは真面目に東門に向かって進んで行った。
◇
東門の警備兵たちが俺たちを見て驚く……というハプニングはあったものの、事情を説明したらすぐに納得してくれて、俺たちはようやく街に入ることが出来た。
そのまま冒険者ギルドの前まで行くと、橇ごと引き渡してその場を後にした。
職員に事情を説明するくらいはしてもいいんだろうが……それは冒険者たちに任せてしまったが、良かったんだろうか?
「変な顔してどうした? 隊長?」
東街を抜けたところで、側を移動する兵の一人が訊ねてきた。
普段は俺の方が高い位置にいるんだが、今は皆は馬に乗っているから高さが丁度いいし、俺の悩んでいる様子が見えたんだろう。
「うん? あぁ……面倒なことは皆に任せちゃったなって思ってさ」
商業ギルドも冒険者ギルドも、そこの冒険者に全部任せてしまっている。
別に悪いことじゃないんだが……理由の大半は俺が面倒だからってだけだからな。
少々胸が痛む。
隊員にそう言うと、彼らは「ああ……」と苦笑した。
「確か……あの素材は魔導研究所に渡すんだよな?」
「うん。解体した後は研究したり何かの素材に使ったりするだろうね」
「使うのは血や臓器だろう? それ以外の余った部分は売却して、その分を隊員に手当として渡せばいいだろう」
「なるほど……」
俺が狩りに出た時に回収を任せる時はそうやってるし、そのまま同じように処理したらいいんだろう。
「ついでに俺たちの分も貰って来てくれよ」
兵の一人がそう言うと、他の皆も口々に「俺も」「俺も」と言って来る。
騎士団の任務の場合だと、手当は別にちゃんと付くからこういう場合は除かれることもあるんだが。
「ちゃんと応援で来てくれた皆の分も貰っとくよ」
俺が一言言っておけば大丈夫だろう。
もっとも、解体されてから研究所で選別されて、さらに売却……って手順を経る必要があるし、今日支払われるわけではない。
歓声を上げる彼らに、「支給されるのは任務明けくらいだからね!」と注意すると、「わかってる!」と返って来たが……任務が明ける頃には街が一番忙しい時期だってことはわかっているんだろうか?
俺が腕を組んで悩んでいると、「そう言えば……」と誰かが呟いた。
「……街はもうすっかり落ち着いたな」
「倉庫の空きを作れたし、街の商会も利益を出せたから安売りは止めたんだろう? お前らは買えたか?」
彼の言葉に何人かが「買えたぞ」と答えたが……その全員が妻帯者で、それ以外の者たちは視線を逸らしている。
基本的に調査隊のメンツに変わりはないし、いつも早朝から夕方近くまで外にいる上に、街に戻って来てからも騎士団本部にいるから、独身の者たちには縁のないイベントだったらしい。
ウチの兵ならモテるはずなのに……独身がこれだけいるのか。
ちょっと考えないといけないのかもな。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




