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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 一の森の魔物と北の森の魔物の焼却処理が完了すると、俺たちは橇を引いて領都へ帰還することにした。


 ちなみに、移動しているのは街道じゃなくて北の森側の草原だ。


 街道を移動するのがダメってわけじゃないんだが……このサイズの魔物をこれだけ積むと、その重さは相当なものになる。


 もう大分乾いてきているとはいえ、まだ地面は多少柔らかいままだし、こんなのが街道を通ったら轍がしっかり残ってしまうだろう。


 馬車なら大してサイズが変わらないし、その跡に沿って走れば大した問題がないんだが、彼らが引いている橇は手作りでサイズなんて適当だからな。


 ただ街道を荒らすだけになってしまう。


 当たり前だが草原は街道のように整備されているわけじゃないし、引っ張った場合はガタガタとかなり揺れるが、人や壊れ物を運んでいるわけじゃないし気にしなくていいだろう。


 そうなると気を付けることといえば……。


「副長、周りの様子はどうだ?」


 上空を移動する俺に向かって、地上から声がかかった。


 街道ですら警戒されるのに、そこからさらに外れて北の森に近づいている。


 しかも、速度は馬や馬車よりも遅いし、魔物が狙って来る理由は十分だ。


 もっとも。


 俺は軽く周囲を見ると、【浮き玉】の高度を下げていく。


「大丈夫! 浅瀬に様子を見に来てはいるけど、こっちには来ないと思うよ! 一の森は……見える範囲では何もいないね!」


 その分俺たちは戦力が揃っている。


 普段だと、大人数で移動すると森から少し出たところでこちらの様子を窺ったりしているんだが、今は森から出て来ようともしないし、戦力差はしっかり理解出来ているようだ。


 通常巡回する隊二つ分だと思えば、魔物だって近付いて来ようとはしないだろう。


 下に一先ず心配はいらないと伝えると、彼らは「わかった!」と返してきた。


 下の様子を見てみると、それぞれの橇を二頭の馬で引いて、その周囲を隊員が囲む……っていう、オーソドックスな隊列をとっている。


 当たり前だが一の森への警戒も怠っていないし、下の皆は全く油断をしていない。


 魔物たちが仕掛けてくるような隙はないし、このまま領都まで辿り着けるだろう。


 両側の森だけじゃなくて、前後を見ても邪魔になるようなものはいないし、下手にウロウロ飛び回らないで、俺はこのまま隊の上空をキープしておけば良さそうだな。


 俺はそう考えると、会話するために下げていた高度を再び上げていった。


 ◇


「とうちゃーく。お疲れ様ー」


 無事領都に到着すると、俺は門の前で皆の前に降りながら労いの言葉をかけた。


 後から応援で来た隊は、魔物の後処理はしたものの戦闘には参加していないしそこまで疲れてはいないだろうが、元からいた調査隊の皆は今日は大変だったろう。


 なんせ、通常の任務を終えて帰る最中に魔物と戦闘を行う羽目になったんだ。


 しっかり休んで疲れをとってもらいたいが……。


「お疲れ様です、セラ副長」


 北門を警備する兵の一人が、申し訳なさそうな表情で近付いてきた。


「商業ギルドからセラ副長が帰還されたら教えて欲しい……と頼まれているのですが、どうしますか?」


「商業ギルドねぇ……」


 俺が面倒臭そうにそう呟くと、それが聞こえたのか隊員たちが笑っている。


「先行した商人たちが引っ張り出した魔物の処理をしたわけだしな。ソレについて説明でもしたいんじゃないか?」


「隊長はこれから上への報告があるだろう? アイツらに任せていいんじゃないか?」


 そう言って商業ギルドと契約している冒険者たちを指すと、話を聞いていた彼らがこちらにやって来た。


「そうですね。我々が話を聞いておきます。それ以外で隊長に伝えておく必要がある場合は、改めて隊長に話が行くでしょう」


 彼らは明日も参加するし、大した用事じゃなければ移動中に話が聞けるな。


「わかった。んじゃ、お願いするよ」

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
上から警戒できるのは便利だなぁ 商業ギルドとのお話は難しくなりがちだからパスしたいねw
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