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「おや? 今日は皆真面目に仕事してるね」
商人たちと話をするのは隊員に任せて、俺はジグハルトの隊がいる宿舎にやって来たんだが……彼らは揃ってデカい机を囲むと真面目に仕事をしていた。
今朝一の森に向かう前にこちらで彼らと話した際には、北の森の見回りだけで終わる……とか言っていたんだが、何かあったのかなと首を傾げていると、ジグハルトが「こっちに来い」と手招きをしている。
俺は部屋の隊員たちに挨拶をしながら、ジグハルトの隣に移動した。
「悪いな」
「いや、いいよ。どうしたの?」
答えながら机の上に視線を向けると、何度か見たことがある地図が広げられている。
位置的にここより北にある拠点との中間辺りの地図だ。
俺がソレを見ていると、ジグハルトが手渡してきた。
「今日はこの辺りに行ったの? 何かあった?」
受け取った地図を見ると、そのエリアの西に外れた位置にマークが記されているが、ここに何かあるのかな?
「いや、何もない。だが、近くに魔物が集まりつつある。そいつらが拠点や街道に流れても面倒だからな。拠点や街道から遠ざけるためにそこを利用しようと思っている」
「ふぬ……まぁ、そこならどの拠点からも離れてそうだしね。戦闘をするなら悪くはないんじゃないかな?」
多分俺は行ったことがない場所だが、地図を見る限りだと各拠点からも街道からも……ついでに川からも離れている。
わざわざこんな策を採るってことは、結構な数の魔物との戦闘になるってことなんだろう。
「時間をかけたらまた散らばりかねないからな。明日一気に決めようと思う。とは言え……だ。まだ俺たちはそこの調査を終えていない。悪いが今日はそこを見て来てもらえないか?」
「近くに魔物が集まっているってことは……オレは上空から見て回った方がいいかな?」
俺が森の中にいると、勘の良い個体がどこかに逃げたりするかもしれない。
それをきっかけに、魔物が一気に移動でもしたら無駄になってしまう。
上空からだと地上の状態はわからないし大して調べられないが……それでも魔物に気取られるよりはいいだろう。
ジグハルトも同じ考えだったようで「ああ」と頷いた。
「簡単な地形と集団で移動出来るルートを見て来て欲しい。あの辺りは木の密集具合も薄いし、戦闘にはそこまで支障はないだろうが、あまり森を騒がせたくないからな……」
「了解。それじゃー……もう少し詳しく聞かせてよ」
地図を机の上に置くと、話をしやすい席に移動した。
◇
「この辺かな?」
俺は【浮き玉】を停止させると、預かった地図と周囲の光景を見比べた。
ジグハルトたちが明日通るルートは、まず街道を北上して、そこから森に入って西を目指すんだが……特に何もない地点だけあって目印が何もないんだよな。
「下調べを終えたら、適当に草原に穴でも空けておこうかね」
今の段階でやって空振りだったらマズいしな。
とりあえず、この場所を覚えておくだけにしておこう。
俺は改めて周囲を見渡すと、そのまま草原を西に突っ切って北の森に向かって行く。
草原の状態を見てみると少し荒れた個所がある。
何かが争ったってよりは草食動物が食べて回った痕跡だな。
俺程度が発見出来るってことは、この辺りにいる草食動物はそこまで周囲を警戒していないのかもしれない。
ってことは、この辺りには魔物はいないんだろうな。
「……魔物が集まってるって言ったし、この辺にいたのもどこかに移動したのかもね」
ここは北の拠点からは結構離れているんだが、この辺りの魔物までどこかに行っちゃっているとしたら……結構な大所帯になっているかもしれない。
まぁ、この辺の魔物ならジグハルトたちなら問題ないだろうが、周囲への影響を考えると気は抜けないだろう。
俺もしっかり仕事をしないとな。
俺は高度を上げると、森の上空に向かって飛んで行った。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




