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フィオーラたちとの話をしてからしばらく経った頃、部屋にセリアーナとエレナが戻って来た。
彼女たちが話に加わったこともあり、話題は街の外から中の様子へと変わっていった。
商業ギルドが強い影響力を持つ北街が特に忙しく、次点は街の住民が集まる中央広場やそこに繋がる通りだ。
単純な人の出入りだけなら中央広場とかなんだが、商品はもちろんお抱えの冒険者や職員たちも中央広場や中央通りに並ぶ店に派遣したりで、北街の方が少々忙しかったらしい。
何だかんだあったが、結局は上手いこと街の騒動を事故無く乗り切れたそうだし、執務室からは特に何か言うことはないんだろう。
冒険者ギルドがある東街も忙しいことは忙しかったんだが、それは休暇明けの冒険者たちがダンジョンや街のすぐ側で狩りをするために集まっていたからで、例年のことらしい。
冒険者ギルド前の通りに出ている露店には、冒険者はもちろん街の人間も最近はお客として来るようになっているが、この通りは冒険者ギルドがしっかりと管理していることもあって、問題は何一つ起きていないそうだ。
商業ギルドも多分それを目指しているんだろうが……セリアーナたちは難しいと考えているようだ。
俺もそうだ。
あの通りは冒険者ギルドっていう一つの組織が管理しているから統制が取れている。
ただ、中央通りは一応商業ギルドに加盟する商会が多く店を出しているが、それ以外の商会や、そもそも全く無関係の建物だって多く建っている。
それを商業ギルドだけでコントロールするのは不可能だ。
かと言って騎士団が全面協力を……ってことはないし、最終的に街の各ギルドに協力を仰ぐことになるだろうな。
それはそれで街の各組織の連帯が強まることになるし、執務室にとっては悪いことじゃない……ってことで、一先ず様子見らしい。
どうにも商業ギルドは自分たちの組織内でなら、割と突発的な事態にも対応出来るんだが、それ以外も交えた場合だと計画が甘い気がするが……普段から良くも悪くも統制の取れた相手としか関わって来なかったからなのかもな。
まぁ……向こうは向こうで体制の変化が起きていそうだし、リーゼルたちからしたら、今のうちに色々やって外のお偉いさんが到着しだす前に落ち着いてもらいたいんだろう。
しばらくの間は俺は外に出ていることがほとんどだし、街のことは残っている人達に考えてもらうとして、俺は任務に専念しておこう。
◇
「隊長、今日はどうする? 昨日と同じ通りでいいか?」
隊員の言葉に、俺は「そうだね……」と思案する。
この任務を開始して今日で三日目だ。
初日は探索開始地点を少々変更していたこともあって、昨日が予定していた初日の地点からスタートだった。
東の奥の方にいる強力な魔物たちを警戒しながら、一の森の中を飛んで回って……それで何か見つけるってこともなければ、お目当ての魔物の気配すら見つけられず、数体の魔物と戦闘をしただけで終わってしまった。
北の森の調査も、初日に遭遇した魔物の群れを捕捉は出来たが、それ以外の目ぼしい物はなく、川向こうの調査は昨日で終了することにした。
まぁ……それはそれで収獲なのかもしれないが、ここまで何もないとちょっと判断に迷ってしまう。
正直なところ、何かしら普段と違う物を見つけられるんじゃないかとか思っていたんだが、精々魔物が昼間から活動しているってくらいだ。
それも理由があってのことで、方針を変更するだけの理由にはちょっと弱い。
北の拠点でジグハルトたちからも何の情報もなかったし、今朝俺たちがここまで来る間にも何もなかった。
結構な数の兵を動かしたのにこの有様だ。
どうしたもんか……と迷っていると、ベテランの一人が口を開いた。
「まだ三日目だし、このままでいいんじゃないか? 初日が予定より手前から始めただろう? 二日目と考えればいいじゃないか」
「そうだね……今日も予定通りに行こう。皆は北の森側で待機。それでお願い」
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




