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フィオーラたちも部屋に来たことだし、俺も今日の仕事はもう終わりにしようと決めた。
自室に広げた手紙などを簡単に纏めると、リストに読んだ分をチェックしてセリアーナの机の上に置いておいた。
「それを見る限りだと、貴女も随分と外から挨拶が来ているようね」
机の上に置いた手紙の量が目に入ったんだろう。
フィオーラがソファーから振り返りながら声をかけてきた。
まぁ……量だけを見たら確かに大変そうだと思うかもしれないが……。
「セリア様とか執務室の方で簡単に整理してくれてるし、内容も当たり障りのない挨拶ばかりだからね。フィオさんに届く分に比べたら大違いだよ」
まだ全部に目を通したわけではないが、それでも先程読んだ限りではどの手紙も簡単な時候の挨拶と、どんなことをやっていてどういう風に俺が関係しているかの紹介程度のものだった。
基本的にどれも読んで終わりで、頭を使うような内容ではないし楽なもんだ。
俺は笑って答えると、二人が座るソファーへと飛んで行き、お喋りに加わることにした。
もっとも……このメンツの場合だとお喋りと言っても内容はどうしても仕事絡みになってしまう。
今日は街にいた二人は特に話すようなことはない……ってことで、外に出ていた俺が主に話し役になっている。
テレサは騎士団と冒険者ギルドの両方から直接報告が入って来るし、フィオーラも研究所には消耗品の補充の際に色々話を聞くだろうから、二人とも外の様子や任務についてもしっかりと知ってはいる。
だから特に目新しいことはないと思っていたんだが……意外とそうでもないらしい。
話を始めると、特に一の森の様子について色々聞かれ始めた。
「二人なら森の状況とか別に話さなくても把握出来てると思ったよ」
不思議に思ってそう訊ねると、二人が首を横に振った。
「そうでもないわ。例えば普通に春や夏の真ん中だったら、確かに情報はたくさんあるし、報告を聞かなくてもある程度の予測は出来るけれど……雨季明け直後の情報はほとんどないのよね」
「そうですね。騎士団の領内の巡回も冒険者ギルドの採集の依頼の再開も、基本的に地面が乾いてからになりますからね。森の開拓拠点に詰めている者たちからの情報がほとんどなんです」
「まぁ……あの中に入れとは言えないよね」
ただでさえ気を抜くことが出来ない一の森なのに、足場が悪い上に雨が上がったばかりで魔物が普段とは違う行動をしているんだ。
どうせ一週間も経てば森も落ち着くはずだし、無理して雨が上がった直後に森に入る必要はないだろう。
「それでも、雨が上がった直後に浅瀬にはいる者たちはいるし、多少は地面の状況や素材の有無の情報はあるけれど……貴女は足元だけじゃなくて広範囲も見れるでしょう? 今までになかった情報があるかもしれないのよ」
「なるほどねぇ。それなら……」
とりあえず何かの役に立つかもしれないし、今日上空から見てきたことを適当にアレコレ話すことにした。
◇
一通り一の森と、ついでに北の森の様子を話したところで、「そういえば……」と一つ思い出したことがあった。
「まだ何かあるのかしら?」
今までの話でも十分な情報だったみたいだが、さらなる情報にフィオーラが楽しそうにこちらを見る。
「何かってほどじゃないけど、一の森の奥の方。浅瀬よりもっと奥ね? そっちでデカい鳥の魔物が何羽か飛んでたのを見つけたよ」
俺がそう言うと、楽しそうだったフィオーラがすぐに嫌そうな表情に変わった。
「……ダメな感じの魔物?」
そう訊ねると、フィオーラは「ダメね」と首を横に振って深く溜め息を吐いた。
心底嫌そうな様子に、一緒に聞いていたテレサも不思議そうな顔をしている。
「魔境の鳥の魔物ですか。確かに戦う手段がなければ厄介な魔物でしょうが……貴女でもそうなのですか?」
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




