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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 騎士団本部での報告を終えると、隊は一先ずその場で解散となった。


 リーゼル直々の任務だとこの後執務室への報告もあるんだが、今回は騎士団の任務だし執務室に向かうのは俺だけでいい。


 今日の彼らのお仕事はお終いだ。


 もっとも、任務は明日からも続くわけだし羽目を外すことは出来ないが……まぁ、上手いこと休んでもらおう。


 ってことで、俺は一人で屋敷に戻ってくると、執務室に向かって移動をしていた。


 街の様子を考えると、こちらにも人が多く訪れているんじゃないかと思っていたんだが……。


「意外と……というよりも、むしろ普段より少ないね。時間がちょっと遅めだからとかかな?」


 時折使用人や警備の兵とすれ違ったりはするものの、それ以外の者の姿を見かけない。


 おかしいな……と首を傾げながらも、結局誰にも会わずに執務室へと到着した。


「お疲れさまー」


 例によって執務室の前に控えている警備の兵たちに声をかけると、既に彼らは廊下を移動していた時点で気付いていたんだろう。


 一人が執務室の中に入っていった。


「お疲れ様です、セラ副長。任務の報告でしょうか?」


「そうそう。中は今大丈夫かな?」


「ええ。お待ちください」と言ってすぐに、先程中に入ったもう一人が出て来た。


「セラ副長、中へどうぞ」


「うん。ありがとー」


 そう言って、彼と入れ替わるように執務室へ入っていった。


 ◇


 執務室に入って中の様子をまずは確認するが……まぁ、いつも通りだった。


 忙しそうではあるが、街の状況に比べると大したことはない。


 俺はリーゼルの下に向かうと、そこで今日の調査の結果の報告を始めた。


 そして、特に何事もなく終了した。


 今日の段階ではほとんど何も起きていないようなものだし……特に目ぼしい発見もなかったしな。


 一応当初の予定はリーゼルにも伝わっていたんだろうが、その変更に関しても現場の判断ってことで処理されたし、北の森の西側の件もオーギュストが考えることだし……今日はこんなもんだろう。


「セリアやリックからは何かあるかい?」


 リーゼルは報告があっさりと終わってしまったことに苦笑しつつ執務室を見渡すと、セリアーナとリックの名を呼んだ。


「私からはありません。魔物の群れは気にはなりますが、オーギュスト団長やジグハルト殿が考えるように、まだ我々が動く段階ではないかと……」


「私からもないわね。商業ギルドは……貴方が見るんでしょう?」


「確かに判断を急ぎ過ぎだと思わなくもないけれど……こと食料品に関しては、ウチはダンジョンがあるからね。少々無茶を強いることになっても、その気になればすぐに回収することが出来るし、外から来る者が増える前に領都の商会で付き合いを深めることは、むしろ歓迎することだよ」


 日用品まではわからないが、リーゼルが言うようにウチのダンジョンは素材を回収することを前提にしているし、冒険者だけじゃなくて騎士団まで動員したら、まぁ……食料で困ることはそうそうないだろう。


 もっとも。


「甘やかしすぎないことね」


「わかっているよ。後でちゃんと量はコントロールしているのか報告させる」


 セリアーナが言うように、商業ギルド……特にクラウスのポイント稼ぎととられかねない今回の急な施策に、冒険者はともかく騎士団も付き合わされることになっても困るだろう。


 もちろん、街の食糧の備蓄は大事だし緊急事態なら騎士団を動かすことは全然構わないんだろうが……今回の件はな。


 セリアーナもだが、オーギュストも積極的に騎士団を関与させる気はなかったし……リーゼルが言うように商業ギルドに頑張ってもらわないと。


 先程騎士団本部でも話したように、彼らもお金はあるんだしウチの冒険者やウチに来る冒険者たちにしっかりと依頼を出してもらおう。


「セラ君、まずは初日ご苦労だったね。部屋に下がって休んでくれ」


 俺は「はいはい」と返事をして、執務室を後にした。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
商業ギルドにもちゃんと成長してもらわないといけないからねぇ
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