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オーギュストの話を簡単に纏めると、今朝の俺たちの出発する様子を見て、騎士団と冒険者ギルドと商業ギルドが上手く連携を取って今後も調査隊を派遣し続けることが可能と判断したそうだ。
別に普通に出発しただけなのに、一体アレから何を判断したのかは少々謎ではあるが……何かしら確信があったんだろう。
そうなると安定してこちら側の魔物や薬草などの素材が手に入るだろう……と考えたそうだ。
んで、朝出発時に見送っていた商業ギルドの連中が色々協議して、早めに倉庫を空けるために準備を始めたんだが、武具の素材などは既に職人たちに渡していて、どこの倉庫も多く残っている物は食品や日用品だったらしい。
売る相手は街の人間になるが……雨季も明けたし十分売れる自信はあったそうだ。
まぁ……雨季明け二日目で街の住人が、上機嫌で外に出てくるタイミングでもあるし、そこに大々的に安売りをしたらそれは売れるだろう。
ただ、大きい商会が自分たちだけで決めて、需要を全部持って行ってしまうのはどうだろうか……という意見が出て来て、改めて協議をした結果、街の商会に打診をしたんだとか。
ちなみに主導したのはクラウスらしい。
点数稼ぎを狙ってなのかもしれないが、街の中の商会間であまり差が出来過ぎるのもよくないし、丁度いいバランス取りになっただろう。
問題は……。
「俺たちへの期待がでかくなっているな」
オーギュストの話を聞いた兵たちが苦笑している。
大前提にあるのが、俺たちだけってわけじゃないがこれから外に出る調査隊や討伐隊がしっかり成果を上げることなんだよな。
「一の森だけじゃなくて、こちら側の狩りの需要が増えるのもこの時期には丁度いいだろう。特に今年はな」
「……あぁ、それはそうだね」
地元の冒険者だけじゃなくて、他所から来る冒険者にも狩りの支援を考えているし、ガンガン働かせようってわけだ。
そして、彼らにしっかり儲かってもらって、領地にお金を落としてもらって……さらにそのうち少しでもいいから、リアーナに残ってもらいたいしな。
「まあ、そちらに関しては商業ギルドと冒険者ギルドが考えることだ。それよりも、報告を頼む」
確かに冒険者や街の商会の商売事情を考えるのは俺たちの役目じゃない。
オーギュストに「はいはい」と頷き、隊員に指示を出す。
俺がやってもいいんだが……彼らの方が詳しいだろうしな。
「それじゃーお願い」
「む?」
オーギュストは俺が報告を隊員に丸投げしたことに目を丸くしているが、隊員は予測していたのか、動じることなく報告を始めた。
◇
隊にジグハルトのところの隊員が加わることや、一の森の探索地点を当初の予定から少し変更したことと、北の森の調査の結果、それからジグハルト側の調査や救助した商人に関しての報告が終わった。
オーギュストはしばらく黙って何事か考えこんでいたが、顔を上げると補佐に地図を持って来させた。
「セラ副長、君が遭遇した魔物の群れは……この辺りか?」
そう言って机の上に広げられた地図を指す。
「んー……多分そう……かな?」
西に延びる街道の北側の森。
そこの奥の方。
地図で説明するならそれくらいだからな。
目印らしい目印がない場所だけに仕方がないことだが、中々ハッキリとは言い切れない。
もっとも、オーギュストにとってはそれで十分だったようで、別の資料に色々書き込んでいっている。
そして、ペンを止めて顔を上げた。
「差し当たっての問題としては……北の拠点の北側の魔物の件だな。一の森と合わせてセラ副長はそちらの調査を頼む」
「了解。西側の魔物の群れは対処しなくて大丈夫?」
「領内の討伐に兵を出すだろう? 全滅させる必要も無いし、差し当たって彼らだけで問題無い。残った魔物は冒険者に任せればいい。それよりも領都から迅速な支援が間に合わない場所を見なければな」
オーギュストはそう言うと、「ご苦労だった」と話を締めた。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




