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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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「よう。お前たちの方が早かったんだな」


 ジグハルトの隊が拠点に帰還してからしばらくして、宿舎の二階に彼らがやって来た。


 地面がまだグチョグチョの森の中から帰ってきた割には、皆随分とサッパリした姿になっているし……ひとっ風呂浴びて来たのかな?


「お帰りなさい。オレたちは予定より少し手前を見ていたんだけど、色々あって今日は早めに切り上げたんだ」


「色々な。広場で修理をしている馬車が関係しているのか?」


 そう言うと、ジグハルトは空いた椅子に座ると、机の上に広げられている地図や報告書を見始めた。


「全く無いってことはないね。北の街から単騎で領都まで行こうとしてたんだけど、途中で魔物の群れに捕まって襲われたんだって。救出した後、馬車がちょっと壊れたこともあってここで修理することになったんだ」


「領都にはお前らと一緒に向かうんだな?」


「そうそう。南側は数はそこまで多くないけど、森のすぐ外付近まで出てくる魔物もいたしね」


 俺の言葉に何度か頷くと「いいんじゃないか?」と答えた。


 ジグハルトは商人の事情にはそこまで興味はないようであっさりと流したが、魔物の件は違うらしい。


「それよりも北か……。一の森は何か変わったことはあったか?」


「まだそこまで広範囲を見て回った訳じゃないけど、浅瀬に地下通路を見つけたよ」


「地下? こっちまで延びているか?」


 俺はジグハルトに向かって「ううん」と首を横に振った。


「全部は見れてないけど、一の森の中だけだったね。後はそれとは別に寝床代わりに掘ったんだと思うけど、小型の妖魔種が数体くらい入れそうな穴もいくつかあったよ」


 一の森のことになると他の兵も気になるようで、「セラ副長」と手を挙げた。


「穴があったのは地面か?」


「うん。茂みとか木の洞とかに隠れるようにだけどね」


 答えると、今度はまた別の兵が手を挙げる。


「それならまだ出来たばかりか。穴の中にはいなかったのか?」


「初めに見つけた穴にはいたけど、他のはどれもいなかったよ」


 また答えると、今度は彼らで話し始めた。


「それなら森の中をうろついているのか……」


「ジグさん、どう見る?」


「餌を求めてうろついているんだろうな。それ自体は別におかしなことじゃないが……南じゃなくて北側に動いたようだな」


「一の森の浅瀬に魔物が動いたから、こっちの北側の魔物も釣られて動いたってところか?」


「過敏すぎる気もするが……ただでさえこの辺の魔物が散らばった分、縄張りの間隔が狭まっているだろうし……あり得るか」


 ジグハルトの言葉に、兵たちは納得したように頷いている。


「そんなところだろう。セラ、浅瀬では魔物を見かけたのは一度だけなのか?」


「うん。茂みの穴に潜んでいたヤツだけだね。それ以外は……上からも地上からも見て回ったけどあの辺りにはいなかったよ」


「だろうな。もう少し南の方は俺たちが散々仕留めて回ったし……浅瀬をうろついているようなのは近付きたがらないだろう」


 返って来たのは俺たちが話していたのと同じような答えだった。


 まぁ……そんな斬新な答えとか出てこないよな。


「そんなもんか……んで、一の森で話せることはもう特にないけど、そっちはどうだったの? 何か獲物を持って帰ったんでしょう?」


 俺からも訊ねると、ジグハルトはこちらを見てニヤッと笑った。


「お前がいるだろう? 上から見て回れるんなら先に地上を俺たちが見て回ろうと思ってな。ここの少し南西に魔物がうろついている箇所があったんだが、後回しにしていたんだ。そこを片付けてきた」


「拠点の人たちも喜んでるみたいだし、ただ戦いたかったとかそんなんじゃなければいいよ……」


「まあ、発見は何もなかったんだが、ここより南はもう見て回らなくてもいいと思うぞ?」


 俺の言葉に、誤魔化すように笑いながらジグハルトはそう言った。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
最後のは図星だったな〜www
ちまちました活動ばかりだろうからストレスも溜まるかw
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