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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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 一応商人がいるため【影の剣】の使用は控えたが、流石に戦い慣れた兵も一緒にいるだけあって、適当に【緋蜂の針】で蹴ってしまえば止めを刺してくれる。


 しっかり急所を狙えば確実に一撃で倒せる威力はあるんだが、腕や足に当たってしまうと、数がいる場合は面倒なことになるんだよな。


 重傷は負わせられるし吹き飛ばせもするんだが、やはり一撃で仕留められなかったら逃げられることもある。


 だからこそ、普段俺が魔物の群れと戦う時は、適当に突っ込みながらも魔物の位置を把握することには気を配ったり、そもそも極力一撃で仕留めらるようにもしている。


 だが、今回は止め役がいるから細かいことは考えないで済む。


 一人で行動する方が気楽なのは間違いないんだが……守る対象がいる場合は悪くないな。


 ってことで。


「よいしょっ! ソイツで最後だよ!」


「任せろ!」


 逃げようとしたコボルトに回り込むと、腕を蹴って隊員がいる方に吹き飛ばした。


 待ち構えていた隊員が一斉に群がると、槍をブスブスと突き刺して止めを刺す。


 これで戦闘終了だ。


 ◇


 戦闘が終わると、お次は後処理だ。


 あちらこちらに散らばった魔物の死体を隊員が集めて回っている間、俺は商人から事情を聴くことにした。


「だいじょーぶ?」


 御者台の上で項垂れている商人に声をかけると、彼はハッとした様子で頭を上げた。


「お陰様でなんとか……。助かりましたセラ様」


「馬車の方にダメージがいったんだっけ? 動けそうかな?」


 馬車から降りて礼を言う彼に、俺はまず状況を訊ねた。


「後ろから取り付かれた際に、荷台と車軸を留める部品を破損してしまったようで……速度を出すと振動がひどいのですが、気を付ければ何とかなりそうです」


「ウチの隊員もそう言ってたね。まだ雨が上がったばかりだけど随分行動が速いね。……護衛はいないの?」


 まだ街道の状態だって良くはないし、そんな中護衛も抜きで森の側を移動するってのはちょっと無謀だと思うんだが……どういうことだろうか?


 新人だとそういうこともあるかもしれないが、新人が馬車を利用してこの辺で行商をするとは思えない。


 何か良からぬ企みでも……と一瞬考えたが、少なくともそんな素振りは見せていないし、何なんだろうか?


 首を傾げる俺に、彼は申し訳なさそうな表情で話し始めた。


「実は前の街に本隊がいるのですが……護衛の調達が上手くいかなかったのです。それならば、領都から逆に護衛を雇って呼び寄せようと。魔物が本格的に動き始める前ならば、一台のみで急いで駆け抜けるのは可能だと判断しました。危険ではありますが、この一帯の魔物は領都の騎士団が討伐したと聞いておりますので……」


「あぁ……まぁ、確かにこの辺の大きい群れは纏めて潰したし、南の方の魔物もゴッソリ倒してるからその判断は間違ってなかったと思うけど……」


 ちゃんと情報を集めた上で、しっかり勝算のある方法を採ったんだろうけれど……。


「最近北の森の魔物の分布がちょっと変わったみたいなんだよ。一の森の浅瀬の魔物も昼間っから寝床を離れていたし……少数なのが逆にまずかったかもしれないね」


「なんとっ……!?」


 俺の話を聞いた商人は愕然としているが……今回は運が悪いというか間が悪いというか……。


 彼を襲っていたのは一の森じゃなくてこちら側の魔物だと思うが、雨季前まではいなかった場所にいた魔物に目でもつけられたのかもしれないな。


 とりあえず。


「修理しないで領都まで行くのは無理でしょう? 向こうの処理が終わったら何人か兵を付けるから、北の拠点に向かった方がいいよ。そこで修理して……ウチの隊が帰還する時に同行することを勧めるよ」


「おお……ありがとうございます。そうさせて戴きます」


 このまま放ったらかしには出来ないしってことでそう提案すると、彼はむしろホッとした様子で乗って来た。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
これは仕方ない、森の状況はまだ広まってなかったしね
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