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聖貨を集めて、ぶん回せ!  作者: 青木紅葉
26章・領都の北側

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2116/2200

2111

 今日は一の森の北側の調査と探索に出発する日だ。


 窓から外を眺めると、青空が広がっている。


 つい先日までの雨は何だったんだ……って気もするが、毎年のことだな。


 気温もまだ上がり切ってはいないし地面もぬかるんでいるようだが、まぁ……そう遠くないうちにすっかり夏らしくなるだろう。


 朝食は済ませたし、探索用の恰好にも着替えた。


 髪は後ろで纏めたし、各種恩恵品も装備済みだ。


 後はジャケットとポーチを部屋を出る前に身に着けて……準備は完了だな。


「お前の用意は簡単でいいわね……」


 珍しく【浮き玉】から下りて窓の外を眺めていた俺を見たセリアーナが、ソファーの上からそう声をかけて来た。


 その声に「む?」と振り向くと、セリアーナは髪をエレナに結ってもらっていた。


 今日もセリアーナは執務室で仕事をするんだが、やはり立場があるだけに適当な恰好は出来ないからな。


 化粧も薄化粧ではあるがしっかりと施しているし、いつ誰に会う用件が入ってもいいようにしなければいけない。


 ……ご苦労様だ。


 もちろん口には出していないんだが……表情で伝わってしまったのか、セリアーナは「ふん……」と不機嫌そうに鼻を鳴らした。


 セリアーナのその様子を見て、エレナが笑いながら話しかけてきた。


「今日はセラはどう見て回るのかな? 簡単な調査のスケジュールは知っているけれど、詳細はわからないんだよね」


「一応騎士団とかの任務でもあるしね。えーとね……まずは一旦北の拠点に向かって、ジグさんとか残ってる人たちから報告をうけるんだ。んで、それから一の森に向かうよ」


「特に報告は入って来ていないし、問題が起きてはいないようだけれど……彼らなら森の状況にも詳しいだろうからね」


「うん。んで、それからオレは一の森に入るよ。とりあえず何時まで……とかは決めてないけど、皆が帰還する時間も考えないといけないしね。適当なところで切り上げるつもりだよ」


 調査隊のメンバーは毎回街に帰還する予定だ。


 場合によっては北の拠点に宿泊したり……って可能性もあるが、基本は日帰りだな。


 そこまで長距離移動ってわけじゃないとはいえ、毎回毎回戻ってくるのも大変かもしれないがその辺は昨日地図を見て大体の範囲を決めてある。


「その後はお前は北の森の調査を行うのよね?」


 機嫌が直ったのか、会話にセリアーナも加わって来た。


「そうそう。上空から見て回るだけだけどね」


 彼女が言うように、北の拠点周辺の調査も俺の今回の任務の一つだ。


 妙な魔物がどこかに固まっていないか……普段いなさそうな所に妙に強い魔物がいないか……何か異変がないかの確認を頼まれている。


 北の拠点周辺とひと言でいっても大分広範囲だしな。


 魔物と遭遇するかもしれない森の中を移動しながら捜索しろってのはちょっと大変過ぎるし、丁度いいから俺が引き受けたってわけだ。


 本気で際限なく探索を行えばキリがないが……今回は俺の任務の期限もあるしその間だけと区切れば丁度いいだろう。


「北の拠点周辺を見て回って……それから街に帰還だね。暗くなる前には戻ってくる予定だよ」


「そう……まあ、初日はそんなものね。体調は?」


「問題無いよ。……昨日下の訓練所でちょっと体を動かしたかったってのはあるけどね」


 戦闘がメインじゃないとはいえ、いつもみたいに勢いだけで片付けたらいいって任務じゃないし少し体の感覚を慣らしておきたかったんだが、部屋に籠っていたからな。


「君なら問題はないでしょう? 無理はしないし、森の中を移動している間に慣れてくるよ」


「お前は下手に気負わずに適当にやればいいのよ。隊員も選抜した者たちでしょう? お前より腕も経験も上の者たちばかりよ」


 言われてみればその通りだ。


「それもそうだね」


 俺が一々不安になるようなこともないか。


 肩の力が上手いこと抜けたし、テレサが来るまでダラダラしておこうと、窓辺を離れて俺もソファーに座ることにした。

セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】

恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚


セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚

エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚

アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚

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― 新着の感想 ―
もうじきジグさん登場か、久しぶりだな
飛んでるから基本危なくないしそもそも危険な何かがいればわかってるはずだからね
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