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昼の面会予定を消化した俺は、テレサと別れて自室に籠っていた。
ちなみに、テレサはこれから色々協議をするために、商業ギルドと冒険者ギルドのお偉いさんを集めにいった。
今日の面会の内容……特に最後に話をした商人の案を前向きに検討したいらしい。
どの国や領地でも、既存の道具の規格は多少細部のデザインの違いはあったとしても、基本的に変わりはないそうだ。
個人の工房や職人が特別な工夫を凝らす場合はあっても、あくまで少数であって一般的には出回っていない。
容易ではないが、フィオーラ率いる魔導研究所特製の魔道具が、騎士団だけじゃなくて冒険者でも簡単に入手出来るリアーナがちょっとおかしいんだろうな。
ともあれ、商会単位でダンジョン探索用に特別に魔道具を用意する……ってことはあまり考えられないことで、今後リアーナにやって来る他所の商会だって恐らくそんな手間のかかることはやっていないだろう。
ウチの冒険者事情は特殊だし、そのダンジョン向けに特別に用意した物を流用するって案を上手く使うことが出来たら、他所からウチにやって来る商会より一歩リード出来るかもしれない。
この案を伝えた商会は、その場合だと独占ってわけにはいかなくなるが、どの道いち商会だけでどうにか出来るとは思えないし、その分騎士団なり冒険者ギルドなりが便宜を図ることになると言っていた。
テレサ曰く、むしろそれが狙いの可能性も高いみたいだし、まぁ……上手く収まるだろう。
ってことで、部屋に戻ってきた俺はそのまま適当に装備の見直しや、地図や資料の確認を行っていた。
地下訓練所で体を軽く動かすってことも考えたんだが……それも今更だしな。
もしかしたら誰か用事があるかもしれないし、わかりやすい場所にいた方がいいだろう。
◇
「あ……お帰りなさーい。お疲れ様」
部屋でゴロゴロしていると、仕事を終えたセリアーナがエレナとフィオーラを伴って部屋に帰って来た。
もうそんな時間か……と驚きつつも、俺はセリアーナたちを出迎えた。
「ええ、お前も今日はご苦労だったわね。テレサからの報告が執務室にも上がって来たわ」
セリアーナが使用人たちに指示を出しながら、ソファーにドサッと座り込んだ。
大分お疲れみたいだな。
「忙しかったの?」
背中に回り込んで肩に手を当てると「ありがとう」と言って話を始めた。
「仕事の量自体は減ったけれど……一件一件手間がかかる案件が多かったわね」
そう言うと、こちらを見て「商業ギルド絡みよ」と小さく溜め息を吐いた。
「お前は昼からはどうだったの? 面会は減らしていたのでしょう? テレサが執務室に来た際にお前は部屋に戻ったと言っていたけれど……」
「いやー……それがね? オレももしかしたら緊急の用事とか入るかな……と思って部屋にずっといたんだけれど、何もなかったんだよね」
地下訓練所にもいかず、大人しく部屋で待機していたんだが……何の用事も入ってこなかった。
「何となく……昨日とか今日の感じだとオレも忙しくなりそうな気がしてたんだけどね?」
まぁ……俺の仕事の勘なんて大してあてにはならないんだが……折角部屋で待機していたのに空振りに終わってしまった。
「その分資料を読み込んだり、明日からの計画の再確認とかしてたから無駄な時間だったってわけじゃないんだけどね……」
セリアーナの肩を揉みながら話していると、「ああ……」と苦笑している。
「妙に手間取るものが多かったと思ったけれど、お前宛ての用件も執務室に回されていたのね。テレサが気を使ったのかしら?」
「む……」
俺宛の用件を俺を経由せずに執務室で処理をしていたのなら、結果的には執務室に持って行くとしても、確かに手間取ったりするのかもな。
「結局執務室で処理するわけだし……お前が気にすることではないわ」
セリアーナはそう言っているが、少々申し訳なく思えてきた。
気合いを入れて肩を揉んでおこうかな。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




