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朝の面会客の相手を終わらせて、昼になったところで一旦休憩となった。
と言っても、俺も流石に明日から任務があるし、午後の予定は数組だけで終わりだ。
商会の運営に大きな影響があるかもしれない事態だし、そこから漏れてしまった商会は不満を持つかもしれないが、そこから先は商業ギルドの仕事だ。
今日明日だとまだ商業ギルドも対応の仕方が決まってないだろうし、どうしても少々の遅れが生じてしまうが、さらに何日か経てば慣れてくるはずだ。
元々加盟の有無を問わず領内の商会の支援ってのも商業ギルドの役割で、俺に相談に来るってこと自体がイレギュラーなんだよな。
急な対応で、ついでにもし不満が噴出したとしても……それは商業ギルドの責任だ。
領都内の商会の問題に関することだし、主にクラウスの派閥が動くことになるだろうから、上手いこと収めることが出来たのならギルド内での勢いが戻って来るはずだ。
まぁ……頑張ってもらおう。
◇
さて……午後の面会客も順調に消化していき、残りは一組だけ……となった。
流れ作業……と言うほど気を抜いた対応をするつもりはないが、これまで通りの対応でいいんだろうな……と思っていた。
ただ、彼らの要望はより速く精度の高い情報の入手……ではなくて、備品の提供の申し出だった。
俺はもちろん、テレサも想定外だったようで、話を聞いて思わず顔を見合わせてしまった。
「とりあえず……オレの調査隊に備品を提供するってことでいいのかな? 一応……商業ギルドの方からも提供されているし、十分足りているんだけど?」
商業ギルドと契約している冒険者を同行させる際に、向こうから提供を申し出てきたんだ。
装備品も消耗品のどちらも、質と量十分足りている状況だ。
正直なところ、そこにさらに他所から提供を申し出て来られても、ちょっと持て余してしまうぞ?
そう言うと、商人は「承知しております」と頷いて、さらに話を続けてきた。
「私共の店は有難いことに街の冒険者の方々に贔屓にして頂いておりますが……主にダンジョンの探索をされる方々なのです」
「ダンジョン……なるほどね」
彼の話しぶりでは、主に扱っているのはダンジョン探索用に工夫をした品みたいだ。
工夫と言っても効果とかではなくて、サイズだったり形状だったり……容器とかの方だな?
規格が決まっている……ってことはないんだが、色んな形状の品を業者に注文を出して、それぞれ作ってもらう……ってのはこの世界だと難しい。
基本的に、いくつかの工房が纏めて大量生産をするって方針だったはずだ。
フィオーラの魔導研究所の瓶も、性能が違う特殊な物を除けば街の商会に並ぶ物と一緒だった。
そう言うと、再び彼は頷いた。
「ダンジョン探索の場合ですと、もちろん簡単に壊れるようでは話になりませんが、外の狩場を探索したり長期間の移動に耐える程の頑丈さは必要有りません。多少強度は落ちたとしても、軽く使いやすい品の方が好まれるのです。私共は工房にそう依頼をして、特別に用意した品を店頭に並べております」
「……オレたちが向かう先は外だよ?」
「はい。ですが、この任務の結果次第では今後北側の……より狭い範囲での活動も増えてくるはずです。そういった場合ですと、私共の品も必要になるのではないでしょうか?」
俺は彼の言葉を聞いて、面白いなと思い「ほぅ……」と頷いた。
◇
今までは街道沿いに開拓拠点を建てて、そこを中心に少しずつ広げる……って方針だったが、今回の任務の結果によっては、その拠点間をしっかり繋げていくってことになるかもしれない。
そうなると、彼が言うように狭い活動範囲……外でもダンジョンで使うようなタイプの道具が求められる可能性もある。
まぁ……それを今回の隊の備品にどう組み込むか……その判断をするのは俺じゃない。
ってことで、商業ギルドに話を通すってことだけ伝えておいた。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




