2103 セリアーナ side 02
「上手くいきそうなんです?」
セラがリーゼルにリアーナへ人集めは順調かを訊ねた。
セラもこの件には直接関係していないが、人手不足に頭を悩ませることが多いし気になったんだろう。
「中々難しいね。今はまだ人を募り始めたばかりだし仕方がないのかもしれないけれど、まずはウチへの移動手段が問題だからね」
「特に今年は苦労しているわね。……西部の大国の影響もあるのかしら?」
今年は戦争や教会勢力の没落などが原因で、ウチを訪れる者の予定が立たないでいたが……もしかしたら他にも理由があるのだろうか?
「王都からの報告では、まだその影響は見られないらしいよ。ただ、我が国そのものが東部の端に位置しているからね。中央や西部の情報が届くには時間差が出来てしまうから……断定は出来ないな」
「ふん……まあ、そうよね。一年足らずで変わるものではないし……簡単に対応出来るようにはならないわね」
「ウチと王都圏への最速の連絡手段はルバン卿の村を経由する船便だけれど、それだって今までの何倍も短縮出来ているからね」
そう言って笑っている。
リーゼルは一度セラの方に視線を送ったが、アレは特殊過ぎるし簡単に使えるものでもないから想定はしないのだろう。
「まあ……これはウチだけの問題じゃないね。どうしても西部に関しては対応が後手に回ってしまっている。だからこそ、東部諸国との連携が必要になるわけだね」
リーゼルの言葉を聞いて、セラが「ふぅーん……」とどうでもよさそうな声を漏らした。
セラにとっては教会勢力を退けた以上、もう気になることといえば魔境の魔物くらいだろう。
東部の魔物は強力ではあるけれど魔境ほどではないし、ダンジョンに関しても……どうしても行動に制限が付くことからそこまで積極的ではない。
もちろん頼めば大抵のことは聞いてくれるだろうが……肩書に見合う程度の仕事は任せても、何かを無理強いするつもりはない。
さて……セラのことは置いておくとして。
「それで……情報が入ってこないから何も出来ない……と話すためにわざわざこちらに移動したわけじゃないのよね?」
「ああ、もちろんだ。東部諸国との連携が必要で、そのためにもリアーナに人を集める必要があるって言ったろう?」
「ええ。あまり他所の人間が集まるのは好きじゃないけれど……仕方がないことよね。何をするにしても人手は必要だし……悪いことだとは思わないわ」
西部が混乱から立ち直るのに大分時間がかかると見られていたのに、大国がその人材の豊富さと西部の人手を集めることで、その時間を大幅に短縮してしまいそうなわけだし、有れば有るだけいいものではある。
そう考えていると、リーゼルが私の顔をジッと見ている。
「なによ?」
「正にそこなんだよ。君ですら、他所の人間がここに移って来ることのメリットを理解していても、本音は歓迎はしていないだろう?」
リーゼルの指摘に思わず口を噤んでしまった。
今までそんなことを意識して来たことはなかったけれど……。
「……言われてみればそうね。別に拒否感があるわけではないけれど」
「うん。学園での振る舞いなどからでも君は他地域に悪意を持っている人間ではないことはわかっているよ。リアーナやゼルキスといったメサリア東部は、どうしても中央から物理的にも心理的にも距離があるからね」
「私たちはまだ王都圏と繋がりもありますが……住民はそうではありませんね」
「うん。この東部を開拓して発展させたのは、当たり前だがこの地で暮らす者たちだ。……他領どころか他国の者を集めるというこの政策をどう受け止めるかだね」
どう受け止めるか……考えるまでもないことだが……。
「そりゃー面白くないでしょーねー」
私でも答え辛いことを、セラが実に簡単に言い切ってしまった。
リーゼルは苦笑して肩を竦めているが……セラが言うとおりだ。
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




