2102 セリアーナ side 01
食堂での食事を終えて、また執務室に戻ろうとしているとリーゼルが一人で近づいてきた。
「セリア、これから少し話をしてもいいかい?」
「話? 別に構わないけれど……ココで? それとも執務室で?」
わざわざ断りを入れて来るなんて……内密な話なんだろうが、このタイミングでだと商業ギルド絡みだろうか?
一先ずどこで話すかを訊ねると、リーゼルは執務室の奥で……と伝えてきた。
「そう……まあ、いいわ。行きましょう」
そう言うと、リーゼルは「悪いね」と謝罪の言葉を口にした。
「……?」
私もだが、その言葉が聞こえていたセラも不思議そうな顔をしている。
ひと言だけの軽い調子ではあったけれど、わざわざ謝罪するだなんて面倒ごとなのかもしれない。
セラとエレナも同席させようと思ったけれど……どうしたものか。
◇
「結局オレたちも一緒なんだね」
執務室の隣室に移動したところで、背後からセラが声をかけてきた。
リーゼル側は彼一人なのに対してこちらは三人だ。
「どうせ後で話すんだし、今ここで聞いてしまった方が楽でしょう?」
リーゼルも歓迎しているようで、笑いながら頷いている。
「君のところは集まっている組織が色々別れているからね。出来れば他の者たちにもいて欲しいくらいだよ」
さて皆で席に座ると、リーゼルが早々に口を開いた。
「セリアたちは、西部の現状をどのくらい把握出来ている?」
「西部……というと、この国の? それとも大陸かしら?」
「大陸の方だ」
「……昨年の戦争とウチを発端とした教会勢力の件で大分力関係が変わってきたのはわかっているわ」
私の言葉に、エレナと背後のセラが頷いた気配を感じた。
国内ならともかく大陸西部に関しては、そもそも関わる機会が少ないことから私たちの間では情報量も精度も大差はない。
「貴方の判断が妙に周りを気にし過ぎていたのは、西部が関係あるのかしら?」
「ああ。簡単にだけれど話していこう。まず、君が言った通り昨年の件で西部諸国は大分力関係に変化が生じている」
「教会勢力はともかく、小国が大国に併合されたり切り捨てられたりね。結局大国が強くなるだけだったんでしょう?」
大国からしたら、結局は利益に繋げられるからどうなってもよかったそうだけれど……私たち東部各国にとっては悪い結果ではなかったはず。
「そうだね。もっとも、流石にいくら西部の大国だろうと、しばらくの間は取り込んだ勢力との関係調整に大人しくしているだろうし、その間に僕たち東部は連携を深めて力を付けて行こう……って方針だ」
「それは知っているわ。貴方が気にしていることを教えて頂戴」
そう言うとリーゼルは「フッ」と笑った。
「前置きは大事だからね。西部との交流を完全に断つことが出来るのなら、わざわざ干渉を気にする必要はないのだけれど……人口も知識も技術も文化も……西部は大分僕たちの先を行っている。少なくとも、断交することは現実的じゃないね」
「仮に東部で協定を結んでも抜け駆けする国が出てくるでしょうしね」
「そういうことだ。だから、引き続き警戒は続けていこうって話なんだけど……ダンジョンや魔物のリソースを集中出来るようになったから、僕らが想定しているよりも早く安定してしまいそうなんだ」
「……まだ一年経っていないのよ?」
「嫌になるね。もちろんこれからダンジョンの崩壊などで荒れる地域は出てくるだろうけれど、それもコントロール出来るからね。採算が取れない地域は切り捨てることで対処していくだろうね」
リーゼルはそう言うと、珍しく腕を組んだままソファーに背を預けて頭を後ろに倒した。
「それでも一年や二年でどうにか出来るとは思わないけど……五年後はわからない。だから、その前にこのリアーナに東部の人間をある程度配備する必要が出てくるだろうね」
セラ・加護・【隠れ家】+1【祈り】【ミラの祝福】【風の衣】
恩恵品・【浮き玉】+1【影の剣】+1【緋蜂の針】【妖精の瞳】【竜の肺】【琥珀の剣】【ダンレムの糸】【蛇の尾】【足環】【琥珀の盾】【紫の羽】+1【赤の剣】【猿の腕】・0枚
セリアーナ・【範囲識別】・【】・0枚
エレナ・【】・【緑の牙】【琥珀の剣】・4枚
アレク・【強撃】・【赤の盾】【猛き角笛】・10枚




